「びっくりドンキー」 の由来
この手のお店にはそれほど入らないのですが、たまたまハンバーグ食べたいなという心境一つで飛び込んでみました。
「びっくりドンキー」
あの都会でも一際目立つ変わった店舗びっくりドンキー。
ガラクタを組み合わせたかのような男の子の冒険心をくすぐるあの茶色をベースにしたお店。
更に10月ということで、店内はハロウィンの飾りで溢れていました。
席に着くとテーブルに不釣合いなほど大きなメニュー表。
それを無視して普通にランチを即答でオーダーするスーツ姿の私は子供で賑わう店内で若干浮いていたかもしれませんね。
待ちの時間も一人では退屈をしてしまうのでデザートの宣伝の三角コーナーから「びっくりドンキーの在り方」みたいなマニュアルを手に取り読んでみるとなかなか興味深いので熱中してしまいました。
材料に拘るということで、肉はオーストラリアの契約の牧場から。
じゃがいもは北海道の馬鈴薯(この由来も後で調べたい。)
米は除草剤を一回しか使わない東北産の「省農薬米」。
これからの時代はこうした取り組み必要ですよね。
そして水を持ってきたウエイトレスさんにも気づかず完全に怪しい人状態。
おすすめランチは成人男性には若干量が足りないかもしれませんが私にはちょうどよく大満足でした。
■びっくりドンキーの歴史
そういえばびっくりドンキーって最近になって(ここ十年ほどで)増えた気がしたので調べてみると経営する株式会社アレフは北海道札幌市の会社。
創業は1968年(昭和43年)12月で、2011年3月現在で、313店舗だそうです。
ジャガイモを一押ししていた理由がわかりました。
1971年社長である庄司昭夫さんはマクドナルド日本進出の噂を聞き、ハワイのマクドナルドを視察したのだそうです。
「かなわない」と感じた庄司さんは、ハンバーガーから日本人を意識したハンバーグ定食に転換します。
そしてハンバーグ・ごはん・サラダを1つとしたお馴染みのメニューが完成したのでした。
これは素晴らしい選択ですね。逆転の発想に近い。
創業時は岩手県盛岡市で「ハンバーガーとサラダの店・ベル」でしたが1981年に本社を北海道に移してから「びっくりドンキー」へ屋号を変更。
その名前については「びっくり」は、客へのインパクトとたくさんの人を「びっくり」でニコニコワクワクさせたいという思いから。
「ドンキー」は、前出のマクドナルドがサラブレッドの存在であれば自社はロバという比較と着実にゆっくり進むばいいといった意味合いから名付けられたそうです。
あの巨大メニューや巨大コーラなどもこの由来を意識した「客をビックリさせたい」からなのだそうです。
近年は環境事業にも力を入れているそうで、日本政策投資銀行 (DBJ) から外食業界で全国初の環境格付で最上位ランクを受け、北海道工場は2008年6月に北海道省エネルギー・新エネルギー促進大賞で「省エネルギー大賞」を受賞したのだそうです。
この辺りについては私と同じようにオーダー後の待ち時間店頭で勉強してみてください。
奥が深いです。
創業時のお店「ベル」の店舗入り口には、ドアをあけると7人の小人が飾ってあったのだそうです。
この人形が次々に盗難にあいます。その時のお店の対応は・・
一人減った時点で「○○はお花を摘みに出掛けました」(○○には「ねぼすけ」等名前が入る)
その後「○○は××をさがしにゆきました」等のユニークな看板で対応。
そんな暖かさ優しさユニークさでお客の心を掴んだそうです。
創業者は先日お亡くなりになったそうですが、その「こころ」は確かに引き継がれているようです。
最近のコメント