「みのもんた」 の由来

私は好き嫌いがはっきりしているから一度見ないと決めたらその後、その考えを変えるということはほとんどない。

「午後は○○おもいッきりテレビ」
お昼の人気番組でしたが、司会の「みのもんた」さんのキャラクターを受け入れることができずに嫌悪感があった。
もちろんあの番組はお年寄り向けということもあるし、相談者の中高年女性を「おじょうさん」と呼んでしまうそのスタンスも若干やりすぎに感じて、それが拍車をかけていたのだろう。
それで「みのもんた」というキャラクターを否定していた気がする。

だが、その考えが少し変わったのがクイズ$ミリオネア。
あの独特の間合いと答えを知りながら問題を出すことを楽しむような表情がそのクイズという企画にマッチしていて、こういった番組が嫌いな自分としては多い頻度で視聴していた気がする。
決まり文句の「ファイナルアンサー?」の言い方のバージョンも非常に多様でその手腕がいかんなく発揮されていたようだ。

そして今。
この人の顔なくして私の朝は無いといっても過言ではない。
「みのもんたの朝ズバッ! 」である。
まだ拭いきれていない偏見もあってか、番組開設当初は大方の批判同様に「あの濃い顔を朝からみたいか?」という意見であったが、今ではこの番組なくして朝は始まらないし、先日みのさんが長期休暇をとって全身のパネルで二週間を過ごしたときなどは、番組の魅力が半減…いや、ほとんどないように感じた。
穴を埋めようと必死な局アナの皆さんには大変申しわけないがそう感じた。
なぜそれほど変わったか?という話については今日は最後に書きたい。

「みのもんた」はどこからやってきたかについて

愛称は「みの」「みのさん」「みのちゃん」
だが、「みのちゃん」と呼ぶのは和田アキ子さんと徳光和夫さんぐらいらしい。
本名は「御法川 法男(みのりかわ のりお)」
プロフィールを見ると司会者、フリーアナウンサー、タレント、歌手、実業家とある。
歌手という表記に?マークが浮かんだが長くなりそうなので今日はスルーする。

東京都世田谷区祖師谷出身、現在は神奈川県鎌倉市在住とのこと。
幼少時、伯父さんが森繁久彌さんと一緒に芝居をしていた関係で、世田谷区の自宅の離れに森繁さんが下宿していた事があったのだそう。
そういった縁で森繁さんの出演する映画のチケットを貰っては見に行っていたため、小学校に入学した頃には映画や芝居に興味を持っていたらしい。
立教大学経済学部へ進学し、大学では放送研究会に所属。
4年先輩の徳光和夫さんから「アナウンサーはいいよ」とか「これからはテレビの時代だよ」との助言を受けて、スタジオ見学などに連れて行ってもらう。
就職先の第一志望はTBSであったが不合格となり、文化放送に入社。
文化放送ではほとんどの期間をアナウンサーとして活動。
文化放送退社後、父親が経営する水道メーター製造・販売会社「日国工業」に入社します。
10年間営業で全国をまわりますが、その間フジテレビから声がかかり、「プロ野球ニュース」でナレーションを入れたり、「なるほど!ザ・ワールド」の国内リポーターをやったり、「オールナイトフジ」でオールナイターズの実家を訪ねる「深夜の家庭訪問」などを担当します。
そして「コミカル系サブ司会者(コメディリリーフ的存在)」として広く認知される様になる。
1989年からいよいよ「午後は○○おもいッきりテレビ」の司会を担当。
番組が高視聴率を取るようになり、一気に人気司会者となる。

■「みのもんた」という芸名の由来

「みの」はもちろん本名の御法川(みのりかわ)からというのはそれほど通でなくても想像は容易である。
この皇室のような「御法川」という三文字の苗字のインパクトが強いし、みのさんのキャラクターと、この苗字の間のギャップもそれに拍車をかける。

「もんた」については、申年生まれという事と、「モンタサン」という競走馬が好きだった事から名付けられたとのこと。
サル顔だからは関係ない?(失礼しました)
名付け親は、放送作家で元参議院議員の野末陳平さんだそう。
これは知られていそうでけっこう知らない方多いんじゃないかな?
それとも私だけ~~?

それで最後になぜ朝から「みのもんたの朝ズバッ! 」なのかという話。
みのさんの魅力といえば、番組中における歯に衣着せぬ発言。
それは、テレビ界では「西の『やしきたかじん』、東の『みのもんた』」と言われているほど。
日本の政治家や政党が与野党に関係なく、みのさんの発言で相場観をはかっている現象を、東京大学大学院助手の逢坂巌さんが「みのポリティクス」と名付けているという話もある。
それだけ影響力があるってことなのだろう。
それがこの朝の報道番組の中では、見事に発揮されていると思う。
簡単に言おう。視聴者の考えをストレートに代弁しているのだ。
内容はあえて限定しないことにしたい。
裏を返すとある機関やらスポンサーやら大きな力やらに配慮しながらコメントする司会者が多すぎるという見方もある。
それがみのさんにはないのだ。だから小気味いい。
もう朝は他のチャンネルはつけられない。


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著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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