「お茶を濁す」 の由来
お茶を濁すとは、いい加減なその場しのぎで、誤魔化したり取り繕うことを言います。
私は、「お茶を濁す」こと・・・本当に多いです。
理由は・・・あんまり耳が良くない。
これについては最近気がついたのですが、本当に困ることが多いのです。
携帯電話などは最大の音量でも周りに騒音があると聞こえないこともしばしば。
テレビのボリュームは家族が耳が痛いと嘆くほど上げてしまいますし、居酒屋などでは話が通じないことが多いのであまり好んでいくことはありません。
以前友人がクラブに行く理由は音が大きいから自然と女の子との距離が近づくといったようなことを言っていましたが、私などは逆に話しになりません。
いくら聞き返しても、二度めまでかなというのが自分の中であるのでそれでも聞き取れない場合は、適当に流してしまうことにしています。
あまりいいことではありませんよね。
■「お茶を濁す」の由来
昔はお茶はたいへん貴重なものだったと言います。
一般に普及したのは、室町時代以降であり、それまでは貴族や僧侶だけの飲み物だったようです。
そういった状況から、あまり芳しくない状況に立たされたときにお茶をだすことでその場を丸く収めることが出来たのです。
高級な品をだすことで、話をそらしたと考えると分かりやすいかもしれませんね。
でも、この場合だと「お茶で濁す」が正しいかもしれませんね。
他説としては、「お茶を濁す」は茶道の作法をよく知らない者が程よく茶を濁らせることで、それらしい抹茶に見えるよう取り繕ったことから生まれた言葉であるというものがあります。
これは確かに「お茶を濁す」ですね。
状況の想像も容易です。
ドリフのコントに同じような状況の一つや二つ存在しそうです。
他にも、出されたお茶の濁り具合を話題にすることで、その場しのぎで話を逸らしたことからきたといった説も有るようですが、後付けの俗説の色が強いようです。
私はなぜお茶をだすのかという疑問に対して親からそれは相手に対してゆっくりお話しましょうという意味だと教わってきました。
だからお客さんがきたらお茶を入れるのは当たり前だと思いますし、どこか他所のお宅にお邪魔しても、出されたお茶を断ることも残すこともしません。
苦手なお茶菓子でも、表情を変えずに口に放り込むようにしています。
それだけ様々な逸話に登場し、話題に事欠かないのがお茶なのだと思います。
それだけに、この「お茶を濁す」の由来が三つほどしか見当たらないのはかえって不思議に感じてなりません。
答えられそうで答えられない語源 知っているようで知らない日本語クイズ
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