「しょぼい」 の由来
憧れの東京での生活が数年過ぎたある日、驚きの出来事がありました。
それは高校生のときにバイブルとしていた洋服雑誌の編集をしている人にたまたま出会ったのです。
友人の友人を頼ってフリーマーケットに出品した時に、その人も偶然その場にきていてそのさりげない服装からただ者ではないなと予感はしたのですが、
まさか「あの本」の編集をしている方だとは・・・
開いた口が塞がらないってのは人生に何度あるかないかだと思うのですが、私の人生でのその一回が間違いなくこの時でした。
その時の自分といえば、その方は褒めてくれたのですが流行のブランドで全身をかためていて金のない大学生の無理な成金スタイルといったところ。
今思うと、とてもとてもとてもお恥ずかしい・・・・お話。
憧れの視線でその数時間をその人と共に語らい過ごしたのですが私は昔から憧れの人に影響されやすいという性質を持っているためその人の何かを盗みたいと必死に観察していました。
そこでパクッたのが「しょぼい」という言葉。
自分はそれまで全く使ったことのなかったその単語を盗みました。
なぜ「しょぼい」だったのかと言えば、流行の最先端を追いかけて、皆に知らせる雑誌の編集をしている人が、「しょぼい」と呼ぶのはつまり見込みの無いもの。
自分もそのように、物事の先を見つめて判断し時代の先端を行きたかったのでしょう。
■「しょぼい」の由来
「しょぼい」とは、さえないこと、ぱっとしないこと。
その由来は「しょぼしょぼ」が形容詞化されたものからきていると言われています。
「しょぼしょぼ」とは、現代では無気力なさまやしょぼくれたさまのこと。
江戸時代には小雨が降る様子を表していました。
雨が降ってやる気がない感じでしょうか。
そこから無気力などの意味に転じたのです。
「しょぼしょぼ」だと我々の生活にあまり馴染みがありませんが、「しょんぼり」と考えるとどうでしょう。
こちらも江戸時代から使われているそうで、「しょぼ」という語に寂しげなさまが含まれることが理解できるかもしれませんね。
それから数十年の時が流れました。
「しょぼい」という言葉は、今も私の中で口癖のように使われています。
その度にあの時の衝撃を思い出します。
偉ぶらない、カッコつけない、高揚しない、何事も冷静に語りかける大人な彼は今も私のカリスマなのかもしれません。
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匿名 - 2020年2月1日, 7:46 PM
しょぼくれるとか、しょぼしょぼとかは使ってたんだろうけど、
それよりちゃちなとかが多かった気がする、
多く使い出したのを個人的に感じたのは30~35年くらいだと思う。
小学生の時からあったけど、その上の世代に聞いたら今みたいに使われてなかったはず
しょぼい!とかは、お笑い芸人がよく使い出した気がするけど....