「黄昏(たそがれ)」 の由来
黄昏時(たそがれどき)、それは日没直後の暗くなった頃の時間帯。
なんとも寂しくなるのは動物なら皆同じではないでしょうか。
たそがれ泣きというのをご存知でしょうか?
夕方になると赤ちゃんがわけもわからず泣きだすのです。
別名「コリック」といわれ、諸外国でもよく見られると言います。
原因ははっきりわかっていないそうですが、日中の疲れなども関係しているようです。
ただ、これは一日で終わることはなく数日、さらには数週間続くこともあります。
親戚の葬式でそれが起きたものだからさぁ大変。
通夜の席は悲しみも忘れるほどのパニック状態。
当事者である両親も恥ずかしさを忘れるほど汗だくになって、いさめようとしますが全く止む気配はなく、一時間まるまる泣き続け記憶に残る葬式となりました。
全ての参列者が焼香を済ませ席に着いた途端ピタッとおさまったものだからその時は誰しも何らかの力の存在を確信したものです。
■「黄昏(たそがれ)」の由来
夕方、だんだんと暗くなってきたときに人に会うことを想像してみてください。
相手の顔がよくみえません。
「あの人は、誰だろう?」
それを表したのが「だれぞ、彼は」。
それが「たれそかれ」になり「たそがれ」となったという説が「たそがれ」の由来としては最有力とされています。
まとめると・・・
「だれぞ、彼は」→「たれそかれ」→「たそがれ」ということです。
古くは「たそかれ」であったとも言われていますが、江戸時代以降になって「たそがれ」が定着したと言われています。
他説として、農夫が田んぼから家に帰る時刻のことを「田退(たそかれ)」と呼んだという説もあるそうですが、明け方をさす言葉に「彼は誰(かはたれ)」という言葉からきた「かわたれ時」という言葉があることからも「田退」説はその信憑性は薄いようです。
「黄昏」という漢字については本来の読みは「こうこん」であり、意味のないまったくの当て字だといいます。
また、「たそがれ」は、日の盛りを過ぎた時間を言うことからそれを人生に置き換えて、人生の盛りを過ぎた年代についてもいうのだそうです。
なるほど、映画「たそがれ清兵衛」はそういうことだったのですね。
ぶんぶん - 2016年2月28日, 11:54 PM
一緒に かわたれ時(彼は誰時) も論じた方が良いのでは?