「コンソメ」 の由来
私は、おやつにお菓子を食べるとか間食するといったことをあまりしません。
もちろん外に出たときは別で、出されたものはなるべく食べるようにしています。
しかし、そのちょっとで満腹感が出てしまうのでその後の食事が楽しくありません。
そういった食の細いという理由が一番影響しているのかもしれません。
そんな私ですが、子供の頃からやめられないお菓子が一つだけあります。
それはポテトチップスで、しかもコンソメ味。
じゃがいもが好きかといえば、そんなことは全く無く、むしろあのパサパサ感はじゃがバターやカレーに入っていなければ敬遠する存在。
ところがポテトチップスとなると話は別で、いくらでも食べてしまいます。
それもよくよく考えて見ると、私はあの定番「コンソメ」ばかりを食べていたことに気付いたのです。
ポテトチップスという食感以上にどうやらあの味つけが癖となり、さらに現在では中毒化しているようです。
でも実は・・・恥ずかしながら、だいぶ大きくなるまで「コンソメ」ってのはポテトチップスだけの味付けだと思い込んでいたので、
「コンソメスープ」の存在を思い出したときには顔から火が出る思いをしたのを今でもはっきりと覚えています。
■「コンソメ」の由来
「コンソメ」の由来は、ずばり仏語からだそうです。
「完成された」という意味で、中世から見られるようになったと言います。
基本的な作り方は、牛肉・鶏肉・魚などからとった出汁(ブイヨン)に脂肪の少ない肉や野菜を加えて煮立てるというもの。
これだけだと、「完成」というよりは「いいかげん」な感じがしますが、こだわりが見られるのはその先の調理法。
こういった製法だと当然アクが出ますが、そこに卵白をくわえることでアクを吸着。
さらにそれを漉した後、浮いた脂分を取り除く・・・という徹底した調理方法がそれ。
料理をしない私にとってコンソメスープとは、お湯を注ぐだけのものだったのでこの事実は驚きです。
見た目は単純ですが、非常に手の込んだスープのようです。
コンソメは日本ではよくブイヨンと混同されるといいます。
先ほど出てきたように、ブイヨンとはで肉と野菜を数時間煮出した汁のこと。
スープや煮込み料理などを作る際のベースとして使う、西洋料理で用いるいわゆる「だし」のことであります。
コンソメは、そのブイヨンに肉、野菜、調味料などを加えて、飲めるようにスープとしたもの。この説明なら私でも違いはわかります。
こういった混同の理由は、味の素の定番商品である固形ブイヨン「コンソメ」の存在があるようです。
ブイヨンであることから様々な料理に用いられますが、その名前の通り「コンソメスープの素」として認知されてしまっていることがその原因のようです。
確かに定番商品なのでその影響は大きいはずです。
もちろん私もそう思っていたのでさらにその裏をゆく驚きの事実には・・・更なる驚きです。
私の誤解もすごいですが、世間一般の誤解も・・・いいかげんなものですね。
ちなみにポテトチップスの「コンソメ味」についても、ブイヨンの粉末をまぶしたものであるということです。
・・・ややこしいですね。
完成された味はそれほど簡単に再現できるはずはありません。
最近のコメント