「恵方巻(えほうまき)」 の由来
暦の上で春を迎える立春の前日、節分の日に関東では豆まきが行なわれる。
これは一年の災いを払うための厄落としとしての行事。
一方関西圏である大阪などでは同日に太巻きを「巻き寿司」「丸かぶり寿司」「恵方巻」と呼び、それを食べるイベントが行われる場合があるのだそうだ。
この太巻きの名称「恵方巻、恵方巻き(えほうまき)という言葉もいつの間にか関東にも進出してきてお馴染みになりつつある。
太巻きを節分の夜にその年の恵方に向かって無言で、願い事を思い浮かべながらかじる。
「目を閉じて」食べなくてはいけないとか、「笑いながら食べる」のが本当といった話もあるそうだが、地方性などもあるので一概にどれが正しいということはないそうだ。
具材は基本7種と言われるがこれにも特別な決まりはない。
大正時代から昭和時代初期には漬物が多かったと言われるが、それ以降から現在までは特定されていない。
その中でも、かんぴょう・キュウリ(レタス・かいわれ)・シイタケ煮・伊達巻・ウナギ(アナゴ)・桜でんぶ(おぼろ)などはメジャー。
他には焼き紅鮭、かまぼこ(カニ風味かまぼこ)、高野豆腐、しそ(大葉)、三つ葉(ほうれん草)、しょうが、菜の花などなど・・・
具材の種類数でも7種にこだわらず、少なくしたり11、12、15と多くする場合もあるらしい。
その辺もずいぶんと商業化している表れのようである。
■「恵方巻」の由来
ずいぶんと商業化しているという根拠はその由来から。
恵方巻という名称はなんと、大手コンビニエンスであるセブン-イレブンから生まれたと言うのです。
広島のフランチャイズのオーナーの発案で売り出したら飛ぶように売れたので、1998年(平成10年)に全国発売されることになりました。
そこで「恵方巻」という名称が商品名として採用されたのです。
それまでの、本家大阪地方における名称は、単に「「節分の巻寿司」」とか「丸かぶり寿司」といったものであったそうで、別称も「恵方寿司」「招福巻」「幸運巻」「開運巻き寿司」「太巻き丸かぶり」といったように全く「恵方巻」という呼び名は存在しなかったといいます。
冬の節分以外でも、5月は「春の恵方巻」、8月には「夏の恵方巻」、11月も「秋の恵方巻」といったように、大変申し訳ありませんが、縁起を担ぐというよりは財布の紐を緩くするご利益商売に見えなくもない。
とはいえ、同じお金を出して買うなら付いてくるもは多いほうがいいとは大衆の心理。
私もコンビニで普通の太巻きと恵方巻が並んでいたら迷わず後者を選ぶことでしょう。
調べるうちにいくつかの格言がみつかりました。
「神様に刃物は向けちゃいけないので巻き寿司は切らない」
「恵方向いてお祈りしながら無心に食べる」
切らずに食べるという理由としては的確ですし、食によって祈るという無作法から考えれば無心も当然といえます。
それが夏でも、秋でも、春であっても・・・食べるときに私はその作法だけは守ろうと思います。
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