「昭和シェル石油」 の由来
昔から気になっていたんです。
なぜあのガソリンスタンドのマークは貝殻なのか?
今日は「昭和シェル石油」について。
■「昭和シェル石油」の由来
昭和シェル石油は、1985年に石油元売の一つであった**「昭和石油」と石油製品の輸入・販売業務を行っていた「シェル石油」が合併してできたのだそうです。
つまり「昭和シェル」という名は、両社の社名を組み合わせてできたものなのです。
昭和石油株式会社については、1942年(昭和17年)に早山石油株式會社、旭石油株式會社、新津石油株式會社が合併し設立されたとのこと。
時代の「昭和」からとったのでしょうか。そこまでは分かりませんでした。
一方、「シェル石油」については「ライジングサン石油」を前身し、「サミュエル商会」の石油部門が1900年(明治33年)に独立して設立された会社です。
「シェル」の由来については、「サミュエル商会」の創業者であるマーカス・サミュエルさんが関係しているそうです。
サミュエルさんが19歳の時に来訪したときのこと。
横浜の三浦海岸で美しい貝を見つけたことで、貝殻をあしらった商品を販売することを思いつきます。
思い立ったが吉日、貝殻を散りばめた小箱などを作りすぐにロンドンの父親の元に送ったのです。
この一見商売にはならないと思われる行動がなんと軌道にのったのです!
そこから東洋からの輸入商品を扱う専門店となり、貝を扱うことから「シェルショップ」と呼ばれるようになりました。
サミュエルさんはそのまま日本に居つき、23歳のころには横浜で貿易業を営むサミュエル商会を開きます。
雑貨などの商品をイギリスへ輸出する商売をするうちに軽油を灯油に加工して日本に販売することを思いつきます。
そして世界で初となる「石油タンカー」を建造するという偉業を成し遂げるのでした。
ちなみに最初の船の名前には、日本で最も有名な貝である「ミュレックス(アッキ貝)」がつけられたそうです。
実は私は二十歳前後に昭和シェル石油でバイトをしていました。
毎日眺める黄色い貝殻の意味など何も知らずにです。
今回調べて驚いたのは、その時の私とそれほど変わらない歳のサミュエルさんが既に世界を旅して、そこで商いを始めて成功をおさめていたことです。
まさかの創業者が外国人もそうですが、まさかこれほど若くして成功した人物がいたとは、驚くと共に、自分も身を引き締めて人生の船出をもう一度仕切りなおしたいと思います。
ファンヒーター専用灯油 Shell heat clean (シェルヒートクリーン)
最近のコメント