「蛇口」 の由来
我々の生活に欠かせないものってなんでしょうか?
車?家?食べ物?
生きていくのに一番大切なものは何ですか?
それは水ではないでしょうか。
無人島に一人取り残された時に人間が始めにとる行動は、おそらく水の蒸留でしょう。
海にはたくさんの海水がありますが、あのショッパイ水ではいくら飲んでも喉が渇きます。
水の確保には二つの手段しかありません。
雨水をダイレクトに集めるか、
高いところから低いところに落ちる水を途中でカットして引き込むか。
しかしこれらの事実を我々は忘れがちです。
なぜって蛇口をひねれば簡単に水はでてくるからです。
もっと水に感謝したほうが・・そんなところで今日はこの「蛇口をひねる」にスポットを当ててみましょう。
この言葉に私は二つの疑問が浮かびました。
「蛇口」と聞いて思い浮かべるのは、蛇のようにニョロッとして口を思わせる部分から水が出るから。
これは正しいのか?
もう一つは「蛇口をひねる」ではなく「蛇口のハンドルをひねる」が正しいのではないか。
若干屁理屈の混じった疑問ですがどうぞお付き合いください。
蛇口とは・・・
水道管の先に取り付けるもの。
水の量の調節や流れを開けたり止めたりするための金属製の道具。これでよろしいでしょうか?
蛇口の歴史は明治20年ごろの横浜で、近代水道が給水を開始してから現在に至る120年ほどのようです。
横浜ですか。意外でしたね。
由来を調べてみると、更に意外な事実が。
蛇口の語源は形がヘビに似ているからではないとのことです。
ではなぜ??
先ほどふれた明治20年横浜。
最初に水が供給されたのは、道路の脇に設けられた共用栓からだったそうです。
共用栓はイギリスからの輸入品が多かった。
ヨーロッパで水の守護神とされていたのは「ライオン」だったためそれが水道の口には取り付けられていたそうです。
その後それをまねて、日本で共用栓を作るようになるわけですが日本や中国では水の守護神と言えば「龍」だったわけです。
龍といえば空想上の生き物。その元になったのは「へび」であるのは歴史の語る事実。
そこで「蛇体鉄柱式共用栓」と呼ぶことにしたそうです。
時代が流れ、共用栓が専用栓へと変わり、その時名前を蛇体鉄柱式共用栓の子供(龍の子)という意味で「蛇口」とつけたそうな。
女性に一番嫌いな生き物は?っ聞いたら間違いなくヘビはNO・1でしょうね。
よくヘビの口から出た水など飲めるなと思っていましたが、それは守護神として侵してはいけない領域、人が生きていくために守るべき大切なものといった意味がのせられていたようです。
そういえば神社の手水って龍の口から出てますもんね。
あれは大元と考えられるわけでしょうか。
そんなわけでヘビのようだから蛇口ではないわけです。
そしてそのことから蛇口という言葉は水をひねり出す道具全般に使われると解釈するとして、
「蛇口をひねる」も「蛇口のハンドルをひねる」もアリでいいかな。
との結論に達しました。
そんなことより忘れてはいけないのは、毎日守護神様のおかげで有り難く水が頂戴で
きるという感謝の気持ちなのかもしれませんね。
守護神様の機嫌を損ねたらこちら。
http://www.k3.dion.ne.jp/~numasui/jyaguchi_tomaranai02.html
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