「ボウリング」 の由来
「ボウリング」 の由来についてまとめたエッセイです。由来だけ手っ取り早く知りたい人は下のほうまで飛ばして読んでね。
「ボーリング」じゃないんだ・・・
中学校の一年の時に部活の仲間でクリスマスパーティってのをやろうってことになった。
何を着ていこうとか、どこでやろうとか皆がソワソワしていたんだけどその意味が自分にはあまり理解できなかった。
ケーキを食べたりプレゼントを交換したり、なんとなく楽しかったという記憶が頭にはあるのだけれどその後に待っていたイベントのことを考えればどれもたいしたインパクトは残っていない。
主催したお金持ちの息子の家の近くには、なんと二軒のボウリング場があったのだ。
今思えば田舎にしては画期的なつくりで、すべてオートな上に球のスピードなどが表示される。
当時としては最先端のボウリング場だった。
運動部である我々はそれにすっかりはまってしまい、ピンを倒すより最速を出すことに夢中。
何かに託けてはそこに通ったものだった。
当時の私にとってはそれはかなり刺激的な遊びだった。
■「ボウリング」の由来
しかし驚いた。
今の今まで「ボーリング」だと勘違いしていた。
当たり前のことながら、ボウリング(bowling)とはプレイヤーに対して頂点を向けて正三角形に並べられた10本のピンをめがけてボールを転がしそのピンを倒すスポーツ。
日本での漢字表記は「十柱戯」というらしいがこれも初耳。
文部科学省の国語審議会の答申「外来語の表記」において、球技を意味する場合は「ボウリング」と表記するという凡例が1991年に出されているという。
あれ?意外に最近だなと思ったら、従来から「ボーリング」という表記の店も多数存在しているという事が関係しているらしい。
そこを区別する必要が生じたのは、どうやら掘削(boring)のボーリングと同じ言葉と誤解されることがあるため。
その二つを区別する為に、一般的には「ボウリング」と表記するのが望ましいといった結論を出したようだ。
ややこしいが、ボウリングの球については英語で「Bowling ball」と表現するため、こちらはボールと表記するのが正しいとのこと。
名前の由来については、つまるところ・・・
「ball(ボール)」ではなくて、「bowl(ボウル)」だからとなるわけ。
「外国人が日本に来て看板を見たら困惑するから」くらいで考えておけばいいようだ。
ボウリングの歴史は古く、紀元前5000年頃の古代エジプトから。
その頃からすでにボウリングに似たようなものがあったとされている。
今のような形になったのは中世ドイツの時代で、かのマルティン・ルターがルールの原型を確立したといわれている。
決められた数のピンを倒すという行為は、やがてナインピンズ・ボウリングとよばれ宗教家の間では人気のあるスポーツとして栄えたという。
17世紀に多数の宗教家が移住した事で、アメリカでもボウリングが盛んになった。
アメリカでは更に面白くするためにピンの数が10本に増やされ、並べ方も正三角形に変化した。
これが我々に伝えられた「ボウリング」というわけ。
先日Wiiのゲームの中でボウリングをしてみた。なかなか楽しかった。
ボウリングも自宅にいながらできるゲームとなったということに時代を感じた。
簡単にスピードも計れるだろうし、そのゲームではなんと100ピンを倒すという驚くべき内容も体験できた。
今度あのボウリング場を訪れてみよう。時代と逆行して当時の最先端を覗きに行こう。
へそ曲がりな私の楽しみがまた一つ増えた。
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えい - 2015年9月23日, 9:32 PM
なるほど
最近ボウリング趣味にしてますが、
名前の由来は、そうだったんですねー
発音の違いはあまりないので
気にならないですが、しらなければ
『ボール』と書くところから『ボーリング』
って書いてもおかしくないですね。