「なか卯」 の由来

私は牛丼屋が大好きです。
だいたい一人でいるときにはわざと国道沿いを走り、それらの店を探します。
今日もいつものように走っていたのですが、ふと新しいものに挑戦したくなりうちの近くでは珍しい「なか卯」に入ってみました。
店先でメニューをチェックすると前面に出ているのは、なんと「うどん」。
席に着き更に細かく見ると、他に親子丼が前面に押し出されていました。
迷ったあげくに選んだのはやはり・・・「牛丼」。
新しい挑戦と意気込んだ自分はなんだったのだろうと悩みながら店を出ました。
「なか卯」は牛丼屋だと思って入ったのに・・・
メインでないことに寂しさを覚えながら・・・

■「なか卯」の由来

株式会社なか卯(なかう)は、丼、うどんをメイン商品とする外食チェーンストア。
2012年3月末現在、直営店とFC店を合わせて日本国内に489店舗を展開しています。
一般的に「牛丼屋」と認知されていますが、それ以外のうどんや親子丼にも力を入れているのだそう。

それには理由がありました。
2005年のゼンショーによる株式公開買付の結果、現在は株式会社ゼンショーホールディングスの連結子会社でなのです。
ゼンショーといえば「すき家」
二つの差別化を図る目的から2010年より従来の牛丼の販売を中止し、代わりに牛丼をすき焼き風にアレンジした「和風牛丼」を発売、それに伴って「うどん」や「親子丼」といった商品に力を入れだしたというわけですね。

なか卯は1966年、「玉堀建物株式会社」として設立。
その三年後に「株式会社なか卯」に社名を変更。
名前の由来については、創業者である中野一夫の姓「なか」と、「うどん」の「う」に同音の縁起文字「卯」を合わせて付けられたといいます。

「卯」には、うさぎがピョンピョン飛び跳ねるごとく会社が大きく飛びはねて繁盛するようにという願いも込められているそうです。
確かに社名を変更した同年、大阪府茨木市に第1号店「なか卯茨木店」(手作りうどん店)を出店しているようです。「なか卯のうどん」は最近に始まったことではなかったのです。

ではなぜ、なか卯=牛丼屋なのだろうか?
それはもしかしたら人気漫画「キン肉マン」に関係するのかもしれません。
主人公キン肉マンの大好物の牛丼。
実はなか卯がモデルとなっているものがあるのだそう。
作者ゆでたまごさんによると大阪・住之江にあった店を参考としているそうで漫画内の店頭看板やメニューに「牛丼・うどん」と描かれている点などからも、なか卯と判別できるのだそう。

なるほど、予期せぬ宣伝効果が店の印象を決めてしまったわけですね。
なにはともあれ、次に訪れたときには歴史ある「うどん」を頂戴したいものです。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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