「アクサ」 の由来
そう自慢して話すおじさんと一緒にお酒を飲んだ。
「違反や物損事故はいくらでもあるけど、保険を使わなきゃ返せないほどの事故はしたことがない。」
「でも10万程度でもとぶのが痛いときもあるけどな~。」
そんな自慢話ともとれるような話を延々聞かされた。
すると、私の中の触れたくない心の傷が疼くのを感じた。
あれは10年以上前の話。100対ゼロで完全に相手が悪いもらい事故。
信号で停車中に後ろからきた大型車にズド~ンの衝突事故で被害者となったときのことだ。
相手は大手の保険屋を立ててきた。早速電話がきたのだが、やくざ風の声色になんだか気が重い。
すぐに加害者に電話をし、担当者を変更してもらう。
今度は物腰は低いのだが、どこか惚けていてそれが鼻につく。
謝りと挨拶に来たときにも全く誠意は感じられず、ロボットのように感情がない。
示談書を持ってくるが、わざと過小評価されていてそれをつつくと更に惚けるといった始末。
その態度はこちらが早めに諦めるのを待っているかのようだった。
とにかく悩まされた。金額ではなくその態度が許せなかった。
自分も任意保険には加入していたが、もらい事故には保険が利用できないプランらしく、自分で解決するしかないという。
今まで事故を起したことのない自分は何のために加入しているのか正直分からなくなった。
そんな体験談を元に、おじさんの話をぼんやり聞いていた。
自動車の任意保険には加入すべきか否か。
もちろん「保険」であるから捨て金でも加入すべきだと思う。
しかし、自分にあったプランを模索すべきであろう。
年間の走行距離や自分の運転技術を考慮して。
知り合いの保険業の方々を思い浮かべる。
驚くほどキャラが似ている気がする。
あまり動じない。感情に流されない。表情が笑顔のままであまり動かない。
それはあたかもピエロの仮面のようにも思える。
いや笑って何をしでかすか分からない冷酷さの方だろうか。
犯罪者が面が割れぬようにかぶるピエロのお面のほうだ。
もちろん社会に必要な仕事だが、私はそのような体験をしたせいかその職種にあまり好感が持てない。
裏を返せばそう振る舞わなければ会社の損失が大きくなるような問題ある被害者がたくさんいるということでもあると少しだけフォローはしておく。
■「アクサ」の由来
なぜ今日のテーマがアクサなのか?といえば別段理由はない。
朝テレビをつけてやっていたCMが「アクサ」であったから。
それだけの理由で選ばれてしまった。
ちょっと申し訳ない気分。
アクサ生命保険株式会社(アクサせいめいほけん)は、フランス発祥の保険企業。
そのアクサが日本に設立した「アクサ生命」と、日本団体生命が統合して生まれた生命保険会社なのだそう。
ちなみにアクサグループは世界56カ国、8000万人の顧客を持つといわれており世界最大級の保険グループと言われている。
その名前の由来は、世界へ羽ばたき各国で受け入れられるようにとの思いから三つの条件のもとに付けられた。
一つは、「A」から始まること。
二つ目に「短く、覚えやすい」こと。
三つ目に「世界中、どこの国でも同じ発音」になること。
これって簡単なようで難しいことだと思います。
現実に世界に羽ばたいているのでそのネーミングは正しかったのだろう。
話は少しそれるが、日本ではTPP加入について積極的に議論が交わされている。
加入が決まれば自動車保険市場も開放されアメリカが積極的に参入してくるのだろうか?
こういった問題は現状に満足していない消費者には「歓迎」されるものだろう。
つまり私はどちらかといえば歓迎。
いやそれより自動車の安全技術の向上が先かもしれない。
自動制御装置を付ければ事故は確実に防げる。
自動運転装置もいいかもしれない。
時代は流れている。変化は確実にどの業界にも訪れる。
何がいいたいのかって?
事故のない、トラブルのない自動車社会を説に願ってやまないのと同時に近い将来自動車保険はなくなる気がする。
その頃には我々は自動車事故は人災だったと思うのかもしれないな。
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