「みっともない」 の由来
私には知らず知らずのうちに口癖があったようです。
それは「みっともない」
人に言われて気がつきました。
いざその意味を考えてみると、好んで使っている割には中々出てきません。
というわけで・・・調べてみると「見るに耐えない」、「かっこ悪い」、「外聞が悪い」「体裁が悪い」「見たくもない」といった意味が出てきました。
私自身は「かっこ悪い」程度の軽い気持ちで使っている気がしますが、「見るに耐えない」とか「見たくもない」といった言葉を少し強めで発することを連想してみるとあまりいい印象は受けませんよね。
分かっているんです。
口癖、それはきっとコンプレックス。
そうありたくないという気持ちを他人にも押し付けているのでしょう。
自分が言われたことを想像してみましょう。きっと傷つき、落ち込むことでしょう。
例えそれを相手がほんの軽い気持ちで言ったのだったとしてもね。
■「みっともない」の由来
「みっともない」は中世に使われていた「見たくもなし」が発音しやすいようにウ音便化された「見たうもなし」となり、更に「見とうもない」更に更に「見たくもない」といったように変化していって生まれた言葉だと言われています。
本来は文字通り、「見たくない」の意味でありましたが、そこから「見たくもないほど見苦しい」の意味が派生し現在に至るのだそうです。
補足すると、「みっともない」の語系には「みたむない」とか「みとむない」、「みっとむない」といった言葉もあったのだそう。もう口が回りません・・・
自らのみっともないストーリーを探してみました。
ありましたありました。
それは大学時代の通学の電車の中。意気揚々とオシャレをして毎日通学していました。
ある日の朝、いつものように電車に乗り込むとサラリーマン風の男性が近づいてきました。
「開いてますよ。」
小さな声で囁きかけてきました。
当時の私は破れたズボンにどこが入り口かも分からないようなバックと、かなりルーズな服装でした。
どこかしこか開いてても可笑しくない、関係ないといった考えだったので
「あ、これはいいんです。」と申し訳なさそうに答えると・・・
なんだか彼は納得が出来ないといった様子で離れていった。
そうなんです。開いていたのは「社会の窓」つまりズボンのチャック。
大変恥ずかしい思いをしました。
教えてくれた男性の言うことに素直に従っていれば・・・
ちなみに同様のケースが人生に3回ほどあります。
もちろん分かっていてもそうそう指摘は出来ないもの。
他の2回は身内からの指摘だったので逆切れして照れ隠しをしたのですが・・・
ほんと気をつけよ。。。
参考までに社会の窓の由来については・・・昭和23年に開始されたNHKラジオ番組「インフォメーションアワー・社会の窓」からきているのだそうです。
この番組は社会の裏側を深く鋭くとらえたものだったそうで、普段は隠されている大事なものが見えてくる内容であったことからそのことをズボンのファスナーに喩えたのだそうです。
面白いじゃないか・・・
なんだかこっちの由来のが参考になったような・・・
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