「助六寿司(すけろくずし)」 の由来
あるトーク番組で、誰でも知っているけどその名前を聞かれても中々でてこないある物の名前をサラッと言ってのけた芸人さんがいました。
その番組とは「すべらない話」、その品物の名前は「助六寿司(すけろくずし) 」。
その芸人の名は・・・いやそれ以上書くとそちらに話が持っていかれそうなのでここまでにしておきましょう。
助六寿司(すけろくずし)とは、稲荷寿司と巻き寿司を詰め合わせたもののことで、私の経験では、宴会や接待、また法事などでよく使われます。
それほど豪華ではないせいか(もちろん普通の寿司と比べると)昔は腹塞ぎほどにしか考えていませんでした。
しかし年齢とは恐ろしいもので、以前は絶対になかった昼飯に助六という選択肢が最近は普通にアリになったことで、自らの老いを感じる今日この頃です。
値段も300~400円程度とお求め安くサッパリしているのでもたれません。
ただ、冬の寒い時期なら遠慮したいところ。
そんな時はやはり鍋焼きうどんに手が伸びてしまいますがね。
■「助六」の由来
助六寿司の「助六」の由来は、やはり?案の定?人名からきているのだそうです。
江戸っ子のヒーローであった「助六」の彼女が「揚巻」という名のスーパー高級遊女だったことからこの名前がつけられました。
と言われてもなんのことらですね。
歌舞伎十八番のひとつに「助六所縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」というものがあります。
その題名から見てもわかるように主人公の名前は「助六」さん。
助六の彼女は吉原の花魁で、その名も「揚巻(あげまき)」。
「揚」を油揚げの「いなり寿司」、「巻き」を海苔で巻いた「巻き寿司」に見立ててこの二つを詰め合わせたものということで「助六寿司」というわけ。
ただ、なぜ彼女の名前が当の助六の名前となって「助六寿司」になったかについては、江戸っ子らしい洒落であえて「助六」の名を使ったとする説や演目の幕間に出される弁当がこれであったからといった説などがあるようです。
他にも助六が紫のハチマキを頭に巻くことから「巻き寿司」、揚巻を「いなり寿司」に見立てたともいうものもあるとのこと。助六さん大人気!!
「スケロク」と聞いて、スケベな六さんといった想像をしていたのですが・・・
遊女を彼女としていた助六さんが遊び人だったのかスケベイだったのかは分かりません。
それを調べにいちど歌舞伎を見てみるなんてのも粋なお遊びじゃないですかい?
ポストごはんの里 冷凍助六寿司(いなりずし3個、太巻寿司カット3個) 210g
上方庶民の朝から晩まで―江戸の時代のオモロい“関西” (KAWADE夢文庫)
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