「花王」 の由来
「花王」 の由来についてまとめたエッセイです。由来だけ手っ取り早く知りたい人は下のほうまで飛ばして読んでね。
「美しいヘアスタイルのまま1日過ごしたい」
そんな女性達の願いをかなえるのは花王株式会社の販売する*ケープ*。
この商品は男目線からだと非常に不思議な商品であります。(私だけかもしれませんけど)
なぜなら、使用者の年齢を問わないからである。ちょっと失礼な話?
私が最初にケープ発見したのは中学の頃の家の洗面所。
すこし洒落っ気もでてきたけど、まだ整髪料なんて高価だし買うのも憚られる頃、家族の使用するそれを物色してみた時のこと。
効果や持続力やら書かれているんだけど、とりあえず片っ端から手当たり次第試してみました。
どれもそれほど変わったようには見えません。
なぜならその時の私は坊主頭だったから。
そんななかで、なんとなく前髪が上がったように見える整髪料を発見したのです。それがケープ。
それはそれはの世紀の大発見で上機嫌。
早速ボーズ頭にケープをつけて出かけたのでした。
ところが後日驚くべき事実が発覚したのです。
なんとそのケープはおばぁちゃんのものだったのです。
その日から使用をやめたのは言うまでもありません。
時は流れて数年後に彼女ができました。そこで運命の再開があったのです。
その再開とは彼女とのことではなく、ケープとの関係。
なんと彼女もケープ愛用者だったのです!!
■「花王」の由来
ケープを販売する花王は1887年(明治20年)に長瀬富郎さんが日本橋馬喰町に花王の前身である「長瀬商店」を創業したことに始まります。
長瀬さんは、医者でありながら漢詩を詠み、書道家としても活躍していた永坂セキタイさんに商品パッケージや宣伝についての相談をしていました。
長瀬商店は外国製の日用品や文房具などの販売を手がけ、良品質の石けんも輸入して売っていました。
しかしとても高価だったため一般の人たちが買えるような値段ではなかったと言います。
当時の国産石けんは、顔を洗うと肌を刺激するような粗悪品ばかり。
そこで長瀬さんは安くて品質の良い国産の石けんをつくることに尽力し見事完成させます。
当時は、洗たく用の石けんを「洗い石けん」と呼び、顔を洗うための石けんを「化粧石けん」とか「顔石けん」と呼んでいたといいます。
長瀬さんは「顔石けん」の「顔(カオ。アルファベットで書くと”KAO”)」をもじって「香王(カオウ)」という名前はどうだろうと考え、永坂さんに相談しました。(「香」は花が香(かお)るなど、いい匂いがすることの意味から。)
永坂さんは「華王(かおう)」の字のほうがいいといったそうです。(「華」は華(はな)やかなど、輝いていてすぐれて美しいもの意味)
2人で話し合った結果、「華王」は読みにくさと書きにくさから却下、「花王」の字にすることで意見が折合いました。
そして「花王石鹸(かおうせっけん)」が誕生したのです。
やはり女性向け商品には、女性向けの宣伝やネーミングが必要です。
「花王」についても花の王と考えれば美しさや美の象徴のイメージが連想されます。
ケープの由来がみつからなかったのですが、きっと洋服のケープのように女性の髪を型崩れしないように包み込んでくれることからではないかと想像します。
久しぶりに目を盗んで使ってみたくなりました。
今も短髪ですが・・・
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