「バラン」 の由来
子供が口に運ぼうとしています。
えらいえらい野菜も食べられるのね。
いやまてまて、それは待て。
食べられないぞ。
見つけた見つけた、母親が見つけた。
でも叱ることはないだろうに。
でもあれって何だっけ・・・何ていうんだっけ。咽喉まで出てきているんだけど・・・
あのお弁当仕切ってる緑の偽物のギザギザの・・・そう葉っぱみたいなやつ。
そうだ!
「バラン」
確かそんな名前。
■「バラン」の由来
考えてみると、イヤ考えなくても普通に聞いてもおかしな名前「バラン」。
だって聞いても類似物は何も想像できないし、ましてやカタカナ。
広げても落としても口に入れても・・・そんな擬音はならないし本当に不思議な名前。
だからほんとう覚えづらい。これけっこうな悩み。
実は、バランは葉蘭(はらん)というユリ科の植物からその由来がきているのだそうです。
昔はこの大きな葉っぱを持つ葉蘭を切って、弁当やお寿司の仕切りなどに使っていたのだそう。
実際に調べてみると見たことがあるような気もする。しかし大きい。
現在の樹脂製のものって演劇の大道具の原っぱのようにわざとらしくギザギザしているけど
葉蘭からはそういった姿は想像できないけど・・・
実は昔の職人さんは現在のものと同様に、ぎざぎざや切り絵のように細工していたんだって。
(さすが芸の細かさは日本人!)
バランはハランとも呼ばれているらしい。それは初耳だけど由来に繋がりやすい。
ハランを真似て作ったプラスチック製を最初は人造ハランと呼んでいたようだ。
前方に「人造」の語彙が付くため「*ハ*ラン」が濁音化して人造「*バ*ラン」となり、「人造」が取れて短縮されたというわけ。
しかし「人造」が付くだけで「キャシャーン」と同等かそれ以上の正義のヒーロー臭がしますね。不思議。
また正式にはバランという植物名は存在しないため、多くの図鑑はバランを別名として認めていないようだ。
植物名やプラスチック装飾品に「馬蘭」(ばらん)の漢字を用いる俗称もあるらしいが、こういった過程を経てバランという呼称が発生した後付の当て字との情報を参考までに。
まぁ兎に角・・・この名前は覚えづらい。そのものを見て容易に名前が出ないと言うのも珍しい。
何かにこじつけて憶えようと思うがそのこじ付けすら浮かばない。困ったものである。
助六寿司同様にどうも寿司関係つまり板さんは拘りすぎだと思うなんて今ここで愚痴ってみても何も始まらないわけだが。
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