「レンガ(煉瓦)」 の由来
欧米のものって何気ない材料でもなぜあんなに全てがオシャレにみえるのでしょうか。
見慣れないものだから我々の憧れとなるのか。
やはりそれを使う白人の絵になる美しさなのか。
風習や伝統から来る重さなのか。
スタバで手に取った無料の冊子を時間つぶしに覗きながら一人そんなことを考えていた。
天井は木材、床はタイル、壁はレンガ、むちゃくちゃな感じのバーカウンターはその全てが最初から考え抜いた上で設計されまとまっているように見える。
もちろんそんなことは無いのだろうけど。
日本ではキレイに掃除された店が人気を呼ぶが、海外では汚いほうがいい場合もあるらしい。
要は客が入る店=食い散らかした店ってことなのだそうだ。
人の出入りが多い店はそれだけ床も磨り減る。
海外に行ったらそういった店を選んだほうがハズレがないという。
数少ない旅行体験での添乗員の説明から。
こんな店日本にもあったらいいなとは思うが、いざ同じ店を作ったとしても絵にはならないだろう。
なんなのだろうなこの違いは。
とりあえずレンガのハードルは高いと思う。
レンガが映えるってのはそれなりに周りの装飾にも気を遣うし規模も大きくないと見劣りしそう。
■「レンガ」の由来
その日本での扱い方や、一般的にレンガとカタカナ表記が多いことからもその出所は海外だと大方の人は思うはずである。
しかし、その認識は若干違っているようだ。
英語では「brick」と書き、漢字の「煉瓦」も当て字ではないとのこと。
「煉瓦」はなんと、中国から来たというのだ。
しかもその歴史は紀元前5000年にも遡る。
煉瓦の「煉」は「火」に「東」ではなく、「火」に「柬」。
「柬」は「束(たば)」+「ハ印(わける)」の会意文字で(会意とは既成の象形文字または指事文字を組み合わせること)
「火」に「柬」で金属を溶かして精錬するといった意味があるそうだ。
「煉」は漢音・呉音どちらでも「レン」と読み、「瓦」は漢音で「ガ(グヮ)」と読むとのことなので「レンガ」が中国からきたことが読みからも分かるというわけ。
正直驚いた。レンガが中国物だったとは。
もちろん世界各地で同様の品は考えられ実用されてきたのだろうけどよく言う中国〇〇〇〇年の歴史、しかも丸には5が入る。5千年はすごい。
それ以前はおそらく無いだろう。
やっぱ中国すごいよねとはもちろん書きたくないし、これでキッパリ煉瓦は諦められる。
手間もかかりそうだし、由来を知ってちょうどよかったかな。
なーんてちょっと意地悪だよね。
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