「リョービ」 の由来
行かない人は一生ご縁のないお店。(特に女性は)
それが釣具屋さん。
でも私にとってはとてもとても馴染み深い場所。
釣具屋で育ったといっても過言でないほど入り浸っていました。(そのくせ釣りは上手じゃないんですが・・・)
小学校の頃から数千円もする釣竿を購入し、シーズンは毎月と言ってよいほど買い物をしていました。
臭い臭い餌のミミズの箱もよく買っていたし、仕掛けを買うときなどは釣れたときを想像しては薄笑い。
傍から見たらきっと気持ちの悪い子供だったことでしょう。
田舎の個人釣具店だったので、馴染みのおじさんにいつもお世話になっていました。
ある時、高価な竿を店の前で振り回していたら先が折れるという事件がありました。
しかも買ったばかりでまだ一度も糸をたれてないリール竿。
ショックでショッックで・・・するとおじさんが出てきて貸してみろと乱暴に取り上げます。
早々に折れた先を更に折り、取れた金具は火であぶる。
その職人めいた作業に度肝を抜かれ言われるがままに待ちます。
すると十分ほどで元通り。
もちろん若干寸は短くなりましたが私にはそれでも十分。
お代はいいから行って来いと送り出してくれたのでした。
時は流れその店もとうとう閉店。
今は数キロ先のチェーン店やホームセンターで買い物をしていますがあの時のおじさんの姿は私にとっては女神様のようでした。
おじさんだけどね・・・
■「上州屋」の由来と思いきや・・・
釣具屋といえば・・・やはり上州屋でしょう。
株式会社上州屋(じょうしゅうや)は、1963年に創業された埼玉県草加市に本社がある釣具、アウトドアスポーツ、レジャー用品の大型小売店。
北は青森県から西は愛媛県まで全国で約200店舗を展開しているのだそう。
思っていたよりは少ないものですね。
それには理由がありまして、かつては西のポイント、東の上州屋と呼ばれるように勢力争いがあったそうな。
だから上州屋は東日本に多く展開されていて、南端が愛媛県というわけ。
さてその上州屋の由来が見つからない。
ということで今日は終わり!
とはいかないので上州屋に縁の深い会社を見つけました。
その名はリョービ株式会社。
■「リョービ」の由来
上州屋はリョービ株式会社から釣具事業を引き継いだのだそうで、上州屋がリョービから商標使用許諾を受けて、「RYOBI(リョービ)」ブランドの釣具の製造・販売・アフターサービスを行っていると言います。
私もお店でよく見かけていた「RYOBI」のなぞが今日はじめて解けました。
リョービの創業時の社名は地名と取引先名から「株式会社菱備製作所」というものでした。
創業地である広島県府中市の周辺は「備後」と呼ばれ、隣接地の「備中」と合わせて「両備(りょうび)」と呼ばれていたのだそうです。
この呼び名を社名に採用することとなりましたが、そこに取引先への配慮が組み込まれました。
そのお取引先とは三菱電機で、そこから「両」を「菱」に代えて「菱備」となったのだそうです。
その漢字も1973年まで。一般にわかりやすく覚えてもらうために社名を変更することになり現在の「リョービ株式会社」となりましたとさ。
さて話はまたまた上州屋に戻ります。
初めての海釣りの前に情報収集によってみました。
餌は何がいい、仕掛けは何がいいと店員さんを引き止めては指導を仰ぎます。
いざ、海へ。
結果から言えば一人勝ち。
多くの他の客が釣れない中、なぜか自分たちだけ連れたのです。
そのご恩返しのつもりで今日は上州屋もといリョービを取り上げさせていただきました。
ほんとありがとう。
いい酒飲めました♪
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