「とんちんかん」 の由来
物事の辻褄が合わなかったり、ちぐはぐになったりすること。
また、間抜けな言動をすることやそのような人のこと。
さてこれは何という言葉の意味でしょうか?
答えは、今日の題目「とんちんかん」です。
どうにもこうにも垢抜けない感じを持つこの言葉の由来は?
漢字だと、「頓珍漢」と書くそうです。
これだけ見ると、まさに中国からといった印象をうけますが、どうなのでしょうか。
とんちんかんの由来
とんちんかんは、鍛冶などで師が鉄を打つ間に弟子が槌を入れるため、「とんちんかん」とずれて響く音を模した擬音語なのだそうです。(写真参照)
音がそろわないことから、ちぐはぐなことを意味するようになり、更に間抜けを意味するようになったそうです。
ご存知のこととは思いますが、鍛冶(かじ、たんや)とは金属を鍛え、金属製品を製作することです。
ちなみにこの言葉は、、「金打ち」(かねうち)に由来し、「かぬち」、「かんぢ」、「かじ」と変化したそうです。
刀の他にも、鉄砲、農具、包丁などその種類は多岐にわたります。
しかし、現代ではそのような光景は御伽噺のように語られるだけで、実際に目にする機会はほとんどないことでしょう。
一本一本という、その効率の悪さがその原因かもしれません。
そんな我々現代人でも分かりやすいよう、動画を探してみましたが見つかりません。
「伝統的な技法を継承する鍛冶は非常に少なくなっている。」という説明文を思い出します。
もはやそれは文化財や国宝級なのかもしれません。
言葉の由来を探しながら、色々と考えさせれます。
「とんちんかん」と音のずれる様は、申し訳ありませんが写真からご想像ください。
しかし、一本一本丹精込めて真剣に取り組む様からこのような言葉が生まれているのもなんだか不思議でもありますね。
鍛冶と共に忘れ去られ行く「とんちんかん」。
調べてみると、食べ物やさんに多いようでした。(親しみやすい?覚えやすい?)
私の中での「とんちんかん」は間違いなく写真の漫画です。
ショッキングでした。
登場人物がカンフー着を着用したこの漫画でもわかるように、「とんちんかん」には中国の臭いを感じさせますが、「頓珍漢」という漢字はただの当て字だそうです。
私の予想も大外れでした。
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