｢ダスキン｣ の由来

この人はこの会社の社員さんなのだろうか？
私と同じようにテレビＣＭをみながら誤解していた人は多いのではないでしょうか。
その後、音楽番組で独特のフォークソングを聴き、「あぁ歌手なんだ。」と。 さだまさしさん失礼しました。
それもあまりにもこのＣＭが自然だったからかもしれません。

今日は「ダスキン」について。
ダスキンには思い出があります。
家のリフォームをお願いしたときに、悪徳業者に引っかかってしまいました。
幸い、職人さんに話のわかる人がいたおかげで、工事はなんとか仕上げてもらいましたが、見積もりと全くサイズの違う換気扇に、イメージと似ても似つかぬ材料での仕上げ。
あれはほとほと困りました。
あの営業は何者なのか？と問い詰めたら「大変申し訳ない。あの人独立してリフォームの仕事初めてなんだよ。前はダスキンにいて・・」
そりゃそうだろう。
畑違いまではいかなくても・・仕方ない。諦めようと。
そんなわけでトバッチリもいい所でダスキンさんにもあまりいい印象がないわけです。

ところでどんな会社なのだろうか？詳しくは知りませんのでその辺から。
商品、サービスを調べてみました。
清掃・衛星用品のレンタル、害虫駆除、庭木の手入れ、化粧品・健康食品の販売、病院の清掃、介護福祉用具の販売・レンタル、ドリンクサービス、ユニフォームのレンタル・クリーニング、家事の代行、プロのお掃除サービスなど。ある意味何でも屋さんのようですね。

そんな多岐にわたる業務もこのような経営理念あってのことかもしれません。
「ダスキンは企業であると同時に、その街の一員。ビジネスをさらに成功させる努力や工夫はもちろん、人に、社会に役立つ活動やイベントをもっともっとすすめていきたい。「喜びのタネをまこう」の理念のもと、地域社会に貢献できる“元気な企業”として、さまざまな活動に積極的に取り組んでいます。」
「喜びのタネをまこう」についてはどこを調べてももれなくっ付いてきます。かなり力をいれているようです。

ダスキンは大阪府吹田市に本社をおいております。
１９６３年 株式会社サニクリーンを設立、創業。
１９６４年 化学雑巾発売。社名を「ダスキン」に改名。
１９７１年 アメリカのミスタードーナッツと提携し、ドーナツ販売業務を開始・・ 続く
身近にダスキンを感じました。
あのミスドも傘下だったのです。
さだまさしさんが一気に所ジョージさんのイメージに。
私はテレビ馬鹿なのでしょうか。

由来
「ダスキン」は英語の「ダストクロス (dust cloth)」と日本語の「雑巾」の合成語なのだそうです。
なるほど。
なんとなく発想が大阪らしい気もしますが納得です。
当初は「株式会社ぞうきん」という社名にしたらどうかという提案が当時の社長の鈴木清一さんから出たそうです。
ダスキンでもなんとなく「ダスト」を想像していたので日本語そのままでは、、やはり反対があったようです。
社員からの「人に言いにくい」「嫁が来ない」などの意見から、この社名になったそうです。
正しい選択ですね。
しかし鈴木社長も食い下がる。
「自分が汚れた分だけ人が綺麗になる『ぞうきん』で何が悪いのか。」 さすが会社を起こすだけありますね。
更に、ダスキンにはドイツ語(*das kind*)を語源とし「子供っぽい人物」を意味する、学生の俗語もあったが関連性は薄いとのこと。

最後に社訓など
「ダスキン一家の祈り」 はかなきは金銭たよりなきは地位人の思惑も苦にせずただひたむきにざんげの一路を歩み己を捧げて報恩の托鉢を致します
とのこと。
ダスキン社内では、社員を「働きさん」と呼び、入社順に「働きさんナンバー」が割り振られる。
また給料を「お下がり」、ボーナスを「ご供養」と呼び習わしているそうです。
すべてに『喜びのタネをまこう』の創業者鈴木清一さんの意思が引き継がれているのかもしれませんね。

この精神を持ち続けていれば・・
私からぼったくろうとしていたあの営業さんは失敗することはない・・はず・・だと信じたい。
でもあの会社に二度と仕事を頼むつもりはありません。