「大袈裟(おおげさ)」 の由来
実際より誇張して言うことを「おおげさ」と言います。
私の身内にもその手の人がいますが、こちらは大見得の大法螺ふきとでもいいましょうか。
更に大風呂敷で隣で聞いていると私も顔が赤らんでしまうほど。
ほんと勘弁して欲しいものです。
「おおげさ」にはそれよりもどちらかといえば、想定がいい意味で甘いといった雰囲気を感じます。
「おおげさ」の由来といわれてもなかなか想像がつきませんが、漢字になおして「大袈裟(おおげさ)」と書くとその難しそうな見覚えのある二文字から、お坊さんの着る服、袈裟のことを思い出します。
由来はやはりそこからきているようです。
■「大袈裟(おおげさ)」の由来
大袈裟は、本来は僧侶の着る法衣の袈裟に「大」が付いた語で、「大きな袈裟」のことでありました。
大げさの語源は、「大それた」や「大胆な」といった意味を持つ「おおけなし(おほけなし)」と同源の「大気さ(おほげさ)」で、その音と意味から「大袈裟」の表記になったとされています。
ただ臨済宗から言わせると、開祖である栄西さんが大きな袈裟をつけさらに話も大きかったことから「大袈裟」はそこからきているとしていますが、用いられた時期(大袈裟の登場は近世以降)から考えてもその可能性は薄いようです。
一方、天台宗のサイトからだと、「袈裟(けさ)」は元々役に立ちそうにないぼろ布の断片を四角に切り縫い合わせて作ったものであり、色褪せた衣を五列つなげば五條袈裟、同じように七條袈裟、九條袈裟・・・となっていくのだとか。
つまり決して華美なものが袈裟の始まりではないということなのでしょう。
今で言うパッチワークとかツギハギのイメージなのでしょうね。
しかし現在では本来の意味とだいぶ変わってきており、金襴の刺繍入りだとか派手な図柄も多くみうけられます。
(実はそんなにシミジミ見たことはないので想像がつかないのですが、派手なイメージはありますよね)
幾枚もの小さな布を綴り合わせた作り方しか元の袈裟の原型が見受けられないわけです。
儀式などに用いられる袈裟などは更に、それこそ仰々しい位の衣装もあったり・・・
元の袈裟からすれば、度を越えて「大袈裟」にみえると・・・それが「大袈裟」の由来であるといった具合。
葬式仏教なんて日本くらいのもの。
な~んて皆さんも何回かは聞いたことがありませんか?
もちろん本当に上の位のお坊さんは日本でも葬式などには手を染めないわけですが。確かに我々が映像で拝見するチベットやインドのお坊さんはというと黄色というかや、まぶき色かかったものを着ていて托鉢して信者の家々を巡りながら、生活に必要な最低限の食糧などを乞うといった修行をしているイメージがある。
それと比べると日本のお坊さんはそのイメージにだいぶ隔たりがある気がしてならない。
でも袈裟がそういった修行の垣間見れる色あせた衣から出来ているという話が今日は一番勉強になったかもしれない。
最後に最新のニュースを一つ
外国メディアの6月17日の報道によると、YouTubeにこのほど投稿されたある動画が話題を呼んでいる。
動画の中で、1人のタイの僧侶は自家用飛行機に乗り、パイロットサングラスをかけ、ブランドバッグを持ち、
さらにはおしゃれなイヤホンも着けている。
この行為は、タイのすべての仏教徒から批判された。
おいおいちょっと待ってよ大袈裟な・・・
こちらから【ツトムさん家の写真日記。】
なにぃ~ちょっと待てよ、マジかよタイの坊さん!
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