「鳴り物入り」 の由来

すこし勘違いしていました。
鳴り物入りとは物事を大げさに宣伝すること。
よくプロ野球やJリーグなどで、それぞれ高校時代にそれなりの成績をおさめその進路などに注目が集まり、更にそれなりの評価を得た球団・チームに入った選手などに使われますよね。
その経緯から、私は*実力も伴い大いに期待されている選手*に用いらるものだと思っていましたが、どうやら若干皮肉めいた表現が用いられているようです。

今の時代なので、各種メディアは小学生のサッカーのように球があるところに群れたがります。
そして球が消えると何も無かったかのように散らばる・・・
それはあたかもウンチに群がるハエのようでもあり・・・表現が不適切でした。
つまり、過剰報道はメディアの専売特許。
そんななかで*鳴り物入り*は使いやすい言葉であることに間違いはありません。

■「鳴り物入り」の由来

鳴り物入りという言葉は、歌舞伎から来ているのだそうです。
「鳴り物」とはもちろん笛や太鼓といった楽器のこと。
歌舞伎においての鳴り物の役割は、拍子を取ったりすることによって場をにぎやかにする役割があるのです。
つまり、「鳴り物入りで入ってくる」とは「にぎやかしく入ってくる」と言うことなのです。

そしてここにきて、私は自らの誤りを更に見つけました。
それは「鳴り物入りで始まった~だが後を続ける人がいないので頓挫した。」といったように「鳴り物入り」はその意味の通り、大げさに宣伝しすぎたという皮肉めいた用法で用いるのが適切ということです。

鳴り物入りといえばやはり格闘技ではないでしょうか。
プロレスなどは特にその色が濃く、派手な音楽を背にそれに合わせた派手なコスチューム派手なアクションを伴ってリングに登場します。
ところが、それも試合が始まると一変。
汗にまみれ時には流血し、あげく負けたときにはぼろ雑巾のように会場を後にします。
まさにその帰り際などは「鳴り物入りで入場したが~に終わった。」という状況です。

しかし、鳴り物入りの入場は最高です。
選手ごとに自分のイメージする好きなテーマソングをガンガンに鳴らしていつも同じ決まった流れで入場します。
私も格闘家になるつもりはゼロでしたが、あの入場シーンだけはいつか経験したいと胸に秘めつつおじさんになってしまった口です。

誰でも「鳴り物入り」で入場したからには「鳴り物入り」で退場したいものです。
そうそう、プロレスもチャンピオンになったときには帰りも鳴り物入りで退場できます。
でもやっぱり入場するときの方がかっこよく見えたりするのですが、私だけでしょうかね?




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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