「ボーナス」 の由来

考えてみると私は人生においてボーナスをいただいたことが無いことが判明した。
ちょっとしたお手当てや、それに近いものをバイト時代にいただいたということはあった気がするが、ボーナスというものは・・・やはりない。
だからその時期には会社員や公務員の皆さんが羨ましくなる。

そういえば学生の頃、兄からボーナスのおこぼれをもらったことはあった。
冬休みに旅行に連れて行ってもらったのである。
兄は平日に休みが取れる友人がいなかったため、学生である自分に白羽の矢がたったという理由だがまぁなにはともあれ、そのおこぼれで極上のパウダースノーで北海道を満喫させてもらった。

もし自分がボーナスをもらったら何につかおう?夢くらいみさせてほしい。
でも額にもよるよなぁ。100万円もいただけたら・・・これは間違いなく現金でソーラーシステムを導入します。
50万位だったら・・・そうですね。
10万くらい家電でも買ってあと十万は無駄遣い、残りは預金ですかね。

さて現実的に・・・10万くらいだと・・・借金の返済。
んん~夢が無い。

■「ボーナス」の由来

ボーナスはそもそもラテン語。
古代ローマの神様「Bonus Eventus(ボヌス・エヴェントス)」からきているのだそうです
この神様は成功や収穫の神で、そこから「良い、ラッキー」という意味のラテン語の「Bonus」が生まれたのです。
そして今に繋がり「予期しない贈り物」という意味を持つボーナスになったというわけ。

言葉としてのボーナスはこの流れで日本に入ってきたものですが、それ以前からボーナスのような風習はあったといいます。

時は江戸時代、大きな店の主人や職人の親方などがそこで働く奉公人に対して、着物を与える習慣「お仕着せ」がそれ。これが日本におけるボーナスの最初といわれているのです。
江戸時代には武士の給与の中にもボーナスが存在していたという話も耳にしました。
「役職手当」に役高、役料、役金、役扶持、合力米、四季施といったものがあったそうで、その中の「四季施(しきせ)」というのがボーナスにあたると考えられているとのこと。

四季施とは主人が軽い身分の者に役料・役金の代わりに、春夏秋冬に務める上で必要な仕事着を支給する制度のこと。
要は武士の「お仕着せ」ということなのでしょね。

こういったことが盆暮れの恒例として一般的になり、「お仕着せ」が世間の恒例の決まりごとのようになっていったのです。

日本に欧米的ボーナスの概念が入ってきたのは1876年(明治9年)。
船舶ビジネスを手掛けていた三菱が、国外企業との航路シェア争いに勝利したことで社員への労いの気持ちを込めて与えたものとされています。
ちなみにその額はおよそ給料1カ月分だったとのこと。

少し前までの日本では、ボーナスは決まった時期に一定の基準に従って与えられるものでありましたが、最近では、仕事の出来に従って与えられる成功報酬という考え方が一般的となってきています。
これは元々欧米のボーナスの考え方なのだそう。
終身雇用の感覚が薄れ、本当の競争社会であれば当然のことかもしれませんね。

ただ、倒産しかけている会社の社長や会長に対しての報酬には時に驚かされることもありあます。
億?おく?
本当にそれが経営責任といえるのでしょうか?
経営上層部だけ「お仕着せ」が残り、下層には「成功報酬」制度が導入されていると言うのはなんとも不思議ですよね。
それでももらえるだけ満足な現代の会社事情なのでした。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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