「あたぼう」 の由来
あたりまえ、の意の近世の俗語それが「あたぼう」。
当たり前だ、当然だといった意味。
「あたぼう」で思いうかぶ芸能人は?という質問を家族にしてみたんだけど藤田まこと 必殺仕事人の影響でしょうか。
土屋アンナ彼女のキャラと一時でていた時代劇からですかね。
・・・と最低三人ぐらいあげたかったのですがその先が続きません。
まぁそれくらい馴染みがなくなっているということなのでしょうね。
■「あたぼう」の由来
「あ(っ)たりめーだぁ べらぼうめ(ぇ)ー」が短縮形が「あたぼう」。
「べらぼう」は江戸の昔見世物小屋の怪物からきているそうでバカと同じような意味合いで使われていたようです。
ときいてわかるように「あたぼう」は江戸弁からきています。
短気だけれど気前が良かったその時代を表す特徴的な言葉と言えるでしょう。
「宵越しの銭は持たない」という言葉をきいたことはありますか?
これは稼ぎはその日に使ってしまうということ。その腕で翌日稼ぐ自信がなければ言えない言葉です。
言葉を短縮してしまう日本語の傾向。
一昔前の、チョーベリーグッドをチョベリグ、メールアドレスをメルアドといった短縮を思い出します。
こういった若者の傾向に私は時に嫌悪感をいだきますがこういったことは最近急に始まったものではなく、何百年も前、いやいや千年以上も前からあるとも言われています。
記録が多く残っている江戸時代から引用すると棚から牡丹餅の「たなぼた」「どろなわ」泥棒を捕えて縄を綯うの「どろなわ」、割り前勘定の「割り勘」
そして今回の当たり前だ、べらぼうめの略「あたぼう」。
粋なように見えていた江戸っ子が、ちょっとだけ今風の若者にダブって見える今日のエピソードでした。
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