「小癪な(こしゃくな)」 の由来
子供が戦隊ものの「ごっこ」をしています。
この「ごっこ」ってすごく大事なんですってね。
それが想像力なのか、発想力なのか、子供同士のコミュニケーション能力なのか、はたまた言語能力なのか・・
言語といえば、難しい言葉を使っていたりするんですよ。
「小癪な!いい加減くたばりやがれ!」
言葉遣いはさておきまして、我々でもその説明に困る言葉ですね。
「小癪な こしゃくな」調べてみると、言動などがどことなく憎らしく、腹立たしくなるような気持ちを与えること。
また、そのさま。例として「~な言いぐさ」「~なまねをする」どことなく憎らしく、腹立たしい・・
この解釈を心に留めながら、再度子供の「ごっこ」に付き合います。
当然本気で相手は出来ません。
大人はいつも切られ役です。しかも完全に悪役。
ましてや、子供同士の輪に入ったなら、誰も悪役はやりたくないのでその数が2でも20でも自分は完全アウエーの多勢に無勢。
一人で永遠切られなくてはならないのです。
倒れても容赦なく襲い掛かってきます。
むしろ格好の餌食です。そして子供達から罵声を受けます。
「小癪な!いい加減くたばりやがれ!」×10
自分の子供ならまだ許せるでしょう。(汚い言葉は嫌だけど)
ところがその数十にのぼる「敵」は間違いなくよそ様の子。
切られ死にゆく(体力の限界)なかで、最後の言葉はきっと・・
「おまえら・・・こしゃくな・・」ときっとなることでしょう。
■「こしゃくな 小癪な」 由来
再度書いておきます。「こしゃくな」の意味は、言動などが、どことなく憎らしく、腹立たしくなるような気持ちを与えることを言います。
漢字をみても分かるように、小さな癪と書きます。
この「癪」は「癪に障る」の「しゃく」と同じであり、「癪」とは、胸や腹のあたりが急に痙攣して激痛が走る様を表しています。
腹が立つと、胸や腹が痛むことから、このように言ったよ考えられます。
「癪」は和製漢字だそうで、「積」に「病垂れ」で「癪」と書くのは辛苦が積もって起こる病という意味から作られたそうです。
「しゃく」という読みは、「積」を呉音で「しゃく」と読むためであります。
このように「シャク 癪」に接頭語の「こ」が付いたという説が、我々も理解しやすく有力ですが、他説として・・・
悪賢いさまをいう「コサカシ(小賢)」の語幹「コサカ」が転じのではないかとする説や、「講釈」からではないかとする説もあるそうです。
それでもやはり、「小さな癪」説が有力でしょうね。
癪には障るのですが、どことなく愛嬌というか、争いでありながらその戦いを楽しむかのような余裕を「こ」に感じたりするのです。
だからこそちびっ子達にもすぐに馴染むのでしょう。
「小癪な!いい加減くたばりやがれ!」
それでもやっぱり後半はいただけないかな。
意味も知らない子供にでも言われたらおじさん若干傷つくよ。笑
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