「明治製菓」 の由来
当たり前と思うような由来はそれほど取り上げてこなかったのだが、調べてみると意外なこともあるものだと最近を思い直し始めた。
例えば年号にまつわる「明治」だろう。
■「明治製菓」の由来
明治といえば甘い物好きの私はやっぱりチョコレート。
つまり大手製菓会社「明治製菓」さん。
お菓子以外にも、食品やサプリメント、特定保健用食品、栄養機能食品などを扱っています。
ではなぜ明治なのか?と想像するに「創業が明治時代だから」などと安易に考えてみるわけですがそれは全くの誤り。
明治製菓ももとは、「大日本明治製糖」という製糖会社でした。
その歴史は1890年から。鈴木藤三郎さんという人が鈴木製糖所を設立したのが最初。
「日本精製糖株式会社」、「東洋製糖株式会社」と名前を変えます。
その後には大阪の製糖会社である「日本精糖株式会社」と合併し「大日本製糖株式会社」に。
その間五年と言いいますから目まぐるしい変化です。
大日本製糖株式会社、翌年には海外進出に成功。
台湾に日本国籍の「明治製糖株式会社」を設立します。
この辺りから明治が臭いだしますが、正式に登場するのはまだ先。
大日本製糖株式会社は様々な分野にも事業を拡大し成功をおさめ1916年には前身となる、東京菓子株式会社が設立されます。
明治製菓株式会社に改称されたのは大正13年のこと。
時代に翻弄、吸収合併再編を繰り返して生まれたというわけです。
そして近年には非常に興味深い経営統合をしました。
2009年、グループ企業ではなかった明治乳業と共同持株会社「明治ホールディングス株式会社」を設立したのです。
つまり同じ明治だから合併したみたいなお話。
明治グループ共通スローガンは「明日をもっとおいしく」。
■「明治乳業」の由来
さて今日は更にその先、合併先の「明治乳業」について。
「明治乳業」は1917年「極東練乳」として設立。
1935年に「明治製糖」がに資本参加し1940年に「明治乳業」となりましたとさ。
どうやら「明治製菓」とは兄弟企業であったというわけ。
時を越えて一つになったなんだか織姫と彦星みたいなお話でした。
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