「金輪際(こんりんざい)」 の由来
「金輪際あなたとは係わり合いを持ちたくはないわ。」
そんなこと言われたら結構ショックですよね。
立ち直るのに最低数ヶ月はかかりそうです。
もちろん相手にもよりますが、上のフレーズを見る限りどうにも男女間のもつれを感じずにはいられません。
私は今のところ言われた経験はありませんが、このように身近に感じて金輪際の意味もよくわからないのにスラッと出てくると言うことはドラマや映画などでよほど聞くセリフだからなのかもしれません。
■「金輪際」の由来
金輪際とは*断じて、どこまでもという意味なのだそう。
その難しい読み、想像もつかない漢字の組み合わせ、私も今の今まで知らなかった
その意味からも感じるとおり、仏教から来た言葉なのだそう。
元の意味はなんと「底の底」「地の果て」「とことんまで」。
仏教の世界からするとこの世は三輪に支えられ、下から風輪 水輪 金輪そしてその上に大地があると考えられており、つまり金輪際は人間界から言えば最も果てになると考えられると言うわけです。
そのように断言されると不思議とそんなものなのかなとか、なるほどなるほどと納得させられるものですね。
それが転じて今のような意味となったと言うわけでございます。
日本に入ってきたのは平安期。
遣唐使の一員として唐の都である長安に渡った僧侶の一人が、「金輪斎一切不可」の看板を目に留め、これを日本に持ち帰ったと言われています。
それから否定の意を強調する言葉として用いられて現在に至るそうです。
「あなたのことを金輪際まで追いかけるわ。」
これだとただのストーカーですかね。
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