「宮藤 官九郎(くどう かんくろう)」 の由来
これほど波瀾万丈に成功した人を私はそれほどみたことがない。
その人の名は宮藤 官九郎さん。
NHKの朝ドラマ「あまちゃん」において国民的脚本家の地位を築きましたが
それまでの評価は、いわゆる奇才といって間違いないでしょう。
その人生をたどってみましょう。
実家が文具店を経営しているということが関係するのかはわかりませんが
小さいころからその文才を発揮し、作文コンクールなどでいくつもの賞を受賞してきました。
全く関係ありませんが中学時代は河合その子さんと斉藤由貴さんのファンだったそう。
高校卒業後は構成力や演出に感銘を受けていたは高田文夫さんの母校日本大学藝術学部放送学科に進学するが一身上の都合で中退。
その後、松尾スズキさん主宰の劇団「大人計画」に所属。
そうしてバラエティ番組の構成作家などの仕事をするようになりました。
そしてご存じ「木更津キャッツアイ」や「タイガー&ドラゴン」などテレビドラマの脚本家として有名となります。
その古いのか新しいのかわからない出演者の独特の言い回しは私も大好きでした。
しりあがり寿の漫画の映画化「真夜中の弥次さん喜多さん」で映画監督デビュー。
順風満帆に見えるその経歴ですが、個人的にはマンネリ感があった気がします。(視聴者の飽きもあってか視聴率はそれほど振るわず)
しかしそれを吹き飛ばす新境地、それが2013年の連続テレビ小説「あまちゃん」。
数々の賞と称賛の声、そして復興から立ち上がろうとする東北を見事に活気づけました。
自身も宮城県の出身であることもあってか、その視点や茶化し方も等身大の被災地の現状と東北の人々の強さを見事に表現していた気がします。
ただただ お見事! の一言以外ありません。
■「宮藤 官九郎(くどう かんくろう)」の由来
「クドカン」で親しまれる宮藤さん。
官九郎という名前は芸名だそうで本名は宮藤 俊一郎(くどう しゅんいちろう)というそうです。
私は彼のファンですがこの事実は今日まで知りませんでした。
その由来はなんと、中村勘九郎(現勘三郎)さんから。
顔が似ていたことからつけられたのだといいます。
これにはちょっと異論。
勘九郎さんのそっくりさんは私が知る限りでも周りにたくさんいてその人々に比べると、クドカンの中村勘九郎具合は63%くらいかと・・・
いづれにしても同じ漢字をあてるのはおこがましいといった理由から「官九郎」の漢字に。
でも今となってはクドカンは宮藤 官九郎であってそれ以外の何物でもないですよね。
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