「モンキー・パンチ」 の由来
長生きはするものだ・・・とまでは言わないが、馴染みあるアニメが実写化されるというのは実に感慨深い。
しかしこの決断には勇気がいったことだろう。
だってその漫画とは、モンキー・パンチ原作のルパン三世だからね。
人気アニメの実写版映画ルパン三世は2014年8月30日公開予定。
それに先駆けて主要キャスト5人のビジュアル公開された。
主人公ルパン三世を演じるのは小栗旬さん。
8キロの減量に成功しスリムな「ルパン体型」を決めてきた。
まぁこれは動いてみないと話してみないとわからない。少し格好良すぎる気はするが…
そして男性ファンにとっての懸念事項セクシー峰不二子を演じるのは黒木メイサさん。
黄色のバブル期を彷彿とさせるボディコン風ドレスを着用している姿が解禁されたのだが世間の評判はいまいちなようで、~だよかったとか、もっと~だろといった声が聞こえてくる。
それも期待の高さからと考えれば仕方がないのか・・・
個人的にはなくはないけどありではないといったどっちつかずな感じ。
居合いの達人石川五ェ門役には綾野剛。
超人的なアクションを披露するらしいのだが、そのビジュアルはというと・・・
これは演者が少しかわいそう。五ェ門というキャラ的にね。
天才ガンマン次元大介を演じるのは玉山鉄二さん。
原作ではあまり喋らず寡黙で帽子を深くかぶっているので変なイメージがない。
そんなわけで、ここは文句なしで次元像を壊していない気がする。
ルパンの宿敵賑やかに後をつけまわす銭形警部役は浅野忠信さん。
残念ながら浅野さんの身長やキャラを考えればルパンでもいいのでは?
とは私だけの意見。
まずは見てみないと分からないわけだが、劇場に足を運ぶかは保留としておこう。
■「モンキー・パンチ」の由来
昔から気になっていたのは作者のモンキー・パンチというお名前。
自分でつけたのなら何か拘りがあるはずである。
モンキー・パンチこと加藤 一彦(かとう かずひこ)さんは、1937年生まれで北海道厚岸郡浜中町の出身で東海大学専門学校電気科中退という経歴。
アメコミ雑誌の影響を受けて漫画を描き始め、高校卒業後すぐに上京。
「加東一彦」のペンネームで漫画家のアルバイトをしながらノウハウを学び「がむた永二」というペンネームに変え「プレイボーイ入門」で本格的にデビュー。
「加東一彦」、「かとう・一彦」のペンネームも併せて使用していたというから名前には特別な思いがあり、使い分けをしていたようだ。
モンキー・パンチに改名したのは1966年のこと。
時を同じくして、「ルパン三世」の連載を始める。
これがアニメ化されるほどの大ヒットとなり、出世作にして代表作となった。
モンキー・パンチというペンネームについては、西欧風の作風とあわせて「どこの国籍の人が描いているか分からなくする」ためにつけられたという。
そうなのである。
このペンネーム実は出版元の双葉社からつけられたのである。
加藤さん本人はこのペンネームを不満に思っていたようで一年ほどの暫定的なペンネームのつもりでいたらしい。
ところがヒットと共に有名になりすぎて本名に戻せなくなってしまったのだ。
これほど不本意な話もないが、確かにその世界をまたにかける怪盗の作者だから無国籍なニュアンスというのもわからなくもない。
さて最後に話を映画に戻し、一言物もうさせていただくと原作と明らかに違う点が気になる。
それはルパンはトレードマークであるもみあげだ。
プロデューサーは「人間のリアリティーを重視した」などと理由を説明しているというが他のキャラへの拘りを考えるとなぜにそこだけ?感はいがめない。
作者のモンキー・パンチこと加藤 一彦さんはどう考えているのか聞いてみたいものである。
最近のコメント