「タント」 の由来
上期(1~6月)の車名別国内新車販売台数が発表された。
特に車に興味があるわけではないが、どんな車が売れているかのマーケティングには時代背景がのっかるから興味津々な私。
私の予想では首位は、アクア・・・のはずだった。
なんと一位は・・・ダイハツ工業の軽自動車「タント」。
前年同期比92・8%増の13万5688台というからたいした数字である。
消費税増税後だけに、この結果がもたらす意味は大きい。
燃費性能の良さや室内空間の広さで根強い人気を保つ同車だが、やはり増税後ということが他社に比べたその価格の安さは大きいだろう。
アクアは確かに燃費はいいが、価格は倍以上するからしかたがない。
軽自動車が上半期のトップとなるのは、2009年の「ワゴンR」以来5年ぶりというからやはり増税の影響といえるだろう。
2位にトヨタのハイブリッド車「アクア」、3位には同じくハイブリット小型車ホンダの「フィット」4位はトヨタの定番ハイブリット「プリウス」とやはり低燃費車は人気。
私が密かに数字を期待していたホンダの「N-BOX」は6位。
軽自動車としてもタントにやられたというわけだ。
■「タント」の由来
ダイハツが製造販売している軽自動車タント、発売は2003年のこと。
当時は軽自動車の中では最長となるロングホイールベースと広い室内が特長であった。
発売より四年後にフルモデルチェンジ。可愛らしい雰囲気となり、女性向けの軽自動車というイメージが定着するが、一方男性用にはカスタムモデルやエアロを搭載と、攻撃的かつ男性的なデザインを入れることで性別を問わないユーザー構成で勝負する。
「タント Tanto」という名前については、イタリア語の「とても広い・たくさんの」という意味から。
「ひろびろタント」というキーワードで、CMではユースケ・サンタマリアさんと小池栄子さんの演じる夫婦により「パパとママの子育て奮闘記」が描かれている。
その中にも、たくさんの幸せをもたらすクルマでありたいとの願いが込められたタントというネーミングが反映されているのだろう。
日本語にも「たんと」という言葉があるが、この言葉の語源もイタリア語だという説があるとか。
たーんと乗ってね、タント! そんなダジャレじゃ売れないかな。
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