「うちわ(団扇)」 の由来
タダなのか有料なのか。その判断は時と場合による。
どうしても欲しければお金を出して買うが、そういった場合はたいてい配っていたりする。
スポーツ観戦のスタジアムとか花火大会とか、スポンサーの名前が入れば、微妙にカワイイくらいの女の子がにっこり笑いながら手渡しで・・・なんてのはよく見る光景。
100円ショップで購入してもいいが、本当に100円するのかは実に怪しい。
スーパーのレジなどで買うと一番高い。
キャラものだ。
300円以上もするが、オフシーズン(必要のない時期)になると一気に半額以下になる。ギャランティーどれだけだよ。
・・・って何のお話だよって突っ込まれる前に、今日は「うちわ」。
■「うちわ(団扇)」の由来
「うちわ」は熟字訓なのだという。
ところで・・・熟字訓てなに?
それは日本語において漢字の単字単位ではなく熟字単位で訓読み(訓)を当てたもの。
「うちわ」はもとは「打つ翳」と呼ばれていた。
「翳(は)」とはハエや蚊などの虫を打ち払う道具のこと。
害を打ち払うことから、病魔などを撃ち払う魔除けの意味も付随した。
「団扇」という漢字は中国由来の熟語。
「団」は「まるい」を意味し、「扇」はもともと、観音開きの戸が羽のように開閉する様を表す。
開け閉めにより風が起こることにも関係するとも。
「だんせん」と音読みもする場合もあるらしい。
確かにそのつくりは単純なので、古来は鳥毛や獣毛等を使ったことから発展し世界中で同じようなものがあったと考えても不思議ではない。
日本にもとからあった、虫払いの道具に中国由来の道具の漢字がのっけられたのだろう。
扇風機も100円ショップに並ぶ時代になったが、やはりアナログは長持ちして有難いものである。
配られたものでも大切にしましょう。
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