「エネルギー」 の由来
「energy」と書いて、エナジーと読むかエネルギーと読むか疑問を覚えた。
日本ではエネルギーと読むのが一般的だが、英語では間違いなくエナジー。
でも同じ意味ですよね?
実は英語の energy はもともと英語ではないらしい。
ギリシア語の「energeia エネルゲイア」がラテン語に入り、それが更にフランス語で energie となる。
それが外来語として英語圏に入り確立したのだ。
一方でもう一つの流れが存在する。
同じフランス語の単語energieはドイツ語にも外来語として入った。
綴りは「Energie」でエネルギーと読まれたのだ。
このドイツ語が日本に入って、そのままエネルギーという言葉が伝わったのである。
一世紀前までは世界の科学をリードしていたのはドイツ。
だからその当時入ってきた言葉はドイツ語由来が多く、その後アメリカが先端を走るようになると今度は英語由来の言葉が多くなってきたというわけ。
言葉の由来を調べると、世界の勢力図もわかるという面白さを今日は伝えられただろうか?
ではエネルギーという言葉が何を示すかというお話。
その意味は第一に仕事をする能力の総称。
そこから転じて、物事を成し遂げる気力や活力、また体内に保持したその源などのことを言う。
そして最後にエネルギー資源。
上記ではふれなかったが、その語源となったギリシア語のἐνέργεια(energeia)は、ἐνέργεια(energeia)という言葉から来ているのだそう。
これは、en + ergon という構成で、en は前置詞、ἔργον(ergon、エルゴン)は「仕事」を意味する。
要約すると、物体内部に蓄えられた仕事をする能力という意味となるのだ。
その後の自然科学の進歩により、熱・光・電磁気といった我々の生活を助けるものがエネルギーと認識されるようになり、現在のエネルギー資源へと変化してきた。
そして現在、そのエネルギー資源も枯渇性エネルギーと再生可能エネルギーに分けて考えられるようになりつつある。
世界では再生可能エネルギーへの移行が進行中。
逆行している先進国は・・・日本ぐらいかな?
エネルギーにかわる、それまでの常識を覆すような言葉が日本から生まれることを私は期待したい。
あまのっち - 2018年2月18日, 6:53 AM
サンキュー