「ストロボ」 の由来
写真は好きなのですが、私はフラッシュを用いることはあまりありません。
集合写真など、間違いなく全員をうまくとるといった場合のそれは理解できるのですが、風景やら自然な笑顔を写すときには、それがわざとらしく感じてしまうからです。
何より自分自身があまりそれを好まないといった理由もあります。
目に入る瞬間のあの嫌悪感を考えると、明治より前の日本人などが「魂が抜かれる」と考えていたこともあながち理解できないこともありません。
■「ストロボ」の由来
そのフラッシュも日本ではストロボと呼ばれることがあります。
カメラにこだわりを持つ人なら大概ストロボでしょう。(なんとなくかっこいいから?)
そのストロボという言葉はもちろんアメリカから来ているわけですが、カメラのフラッシュをストロボと呼ぶのは日本独特の表現だというのです。
写真撮影の際に使われる発光装置、それは外国ではエレクトロニックフラッシュ(Electronic Flash )と言います。
やはりフラッシュなのです!
発明以前に広く使われていたフラッシュバルブ(閃光電球)との区別のためこの名称がつけられたのだとか。
その後フラッシュバルブが使われなくなったため単に「フラッシュ」と略称されるようになったのです。
ではストロボとはどこからきたのかというと、それはストロボスコープという装置から。
これは視界を一定間隔で塞ぐ(または暗闇で閃光を点滅させる)ことにより、物体の動作を解析(例えば回転数を計測)する装置。
ストロボスコープを暗い環境で使用すると対象物の移動や変化がコマ送りのように見えるというわけ。
どちらかといえば、動画つまりは映画のようなつくりでしょう。
英語で「strobe」というのは、このストロボスコープやそのための照明である「ストロボ ライト」を意味すします。
アメリカでは、ストロボリサーチ社によって1950年に「Strob(語尾に”O”も”E”も付かない)」が商標登録されていますが、1991年に権利期間が終了。
ちなみに日本においては現在、エレクトロニックフラッシュについて「ストロボ」、「Strob」、「Strobe」のいずれも商標登録されていないらしい。
この商標、私が獲っちゃいましょうかね。
その理由は、写真のピカッをフラッシュに統一したいからという個人的な理由からね。
そもそも、ストロボのようにフラッシュを何度も何度も光らせなきゃとれないような一枚の写真を私は認めたくないななんて書くとものすごいブーイングの嵐だろうね。
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