「八百長(やおちょう)」 の由来
大揺れですね。相撲業界。
もちろんここではその是非を問うつもりはありません。
ただ、話を置き換えて思うのは、プロレスのお話。
昔から八百長八百長と叩かてれますよね。
私が見たところ、プロレスは八百長です。
シナリオや、決まりみたいなものは必ず存在します。
誤解がないように書きますが、私は大のプロレスファンです。
華やかな新日本より、どちらかといえば地味な全日本派。
全日本といえば、ジャイアント馬場にジャンボ鶴田。
時は流れて、小橋・田上・三沢・川田など、時には会場に足を運んで観戦もしておりました。
「明るく楽しく激しく」がモットーで、ベテランの前座ではラッシャー木村のお約束で笑いがおき、選手同様にレフリー和田きょうへいにも拍手と歓声が送られる。
閉めは人気レスラーのタッグマッチ。
タイトルマッチなどでは、シングルにもかかわらず、長ければ30分を超える死闘が繰り広げられます。
テレビで放送されるのはほんの数十分でも、レスラーの皆さんはトレーニングはもちろん、リングの組み立てから会場の整理、試合後のファンサービスに後片付けと、その仕事は多岐にわたり疲労も相当なものでしょう。
近くの体育館での興行ではこんなことがありました。
試合の合間にトイレで用を足していると、隣に裸の男性が入ってくるではないですか。
よーく見れば下はタイツ姿の小川選手だったのです。
テレビでみた人が隣で小便をたれている。この事実に非常に興奮したものです。
それだけの激務をこなしながら、命を張ってプロレスをする。
そこにはもちろん危険の回避はなくてはなりません。
流れは決まっていて、技をかけてはかけられ、それを絶えしのぎかつ、魅せる。
それがプロレスの醍醐味であると私は思います。
それでも・・三沢光晴選手のようにマットの上で命を落とす選手がいるのです。
三沢選手をよく知る私にとって、あの事件は衝撃でした。
それは技のレパートリーが豊富で、返すのも受けるのもうまい三沢選手に起こったからです。
レスラーの皆さんは日々命の危険にさらされています。
さて話がだいぶそれた気がしますが、今日は「八百長」について。
八百屋さんにでも関係あるのでしょうか。それは浅はかすぎ??
八百長とは、「いんちき」の意だそうです。
まともに争っているようにみせながら、事前に示し合わせた通りに勝負をつけること。
対義語は、「真剣」や「ガチンコ」などがそれに当たります。
八百長の由来は明治時代。
八百屋の店主「長兵衛(ちょうべい)」さんからなのだそうです。
ある意味想像通りですね。
八百屋の長兵衛さんは通称を「八百長(やおちょう)」といいました。
囲碁が大好きで、大相撲の年寄・伊勢ノ海太夫とよく差していたそうです。
その実力はというと、長兵衛さんの方が優っていました。
しかし、いつも勝ってしまっては伊勢ノ海太夫も面白くありません。
そこで長兵衛さん・・
八百屋の商品を買ってもらう商売上の理由もあって(ちゃんこの材料とか??)、
わざと負けたりして伊勢ノ海五太夫の機嫌をとっていたのだそう。
まぁ~現代で言えば接待ゴルフですね。
しかしその後、回向院近くの碁会所開きの来賓として招かれていた本因坊秀元と互角の勝負をしたため、周囲に長兵衛の本当の実力が知れわたっていまいました。
中途半端な強さじゃないのがすごいですね。 汗
それ以来、真剣に争っているようにみせながら、「事前に示し合わせた通りに勝負をつけること」を八百長と呼ぶようになったそう。
しかも・・相撲業界から発信!
ちなみに隠語まで存在します。「注射」だそうです。
どこを調べても「八百長」という言葉自体に相撲との深い関係が認められます。
スポーツにおいて、やってはいけないことが一つだけあると私は思います。
それは子供の夢を裏切ってはいけないということです。
「気は優しくて力持ち」それが日本人の美学です。
どんなに力が弱い人でもそんな国民性だから、形を変えてもみんなタイガーマスク伊達直人になりたいのです。
子供に見せてはいけないものはマスクの下に隠して裏でコツコツと闘っているのです。
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