「包丁」 の由来
「パオ」の中国語表記。
物を包むために使うもの。
小麦粉の皮に餡を包み、蒸し上げることで作られる中華料理。
麻雀用語で責任払い。
モンゴル高原などで見られる移動式住居。
これらはすべて「包」という漢字の意味するところです。
「安定する」という意味。
十干の4番目。
中国語の化合物命名法では、ブタン、ブチル基など、炭素を4つ含む化合物や官能基に付けられる。
丁字路と書くと「ていじろ」と読む。
これらはすべて「丁」という漢字の意味するところです。
どちらも漢字である以上「中国」というキーワード以外には特に共通項も今日のリサーチワードとの繋がりも見当たりません。
今日はこの二つの文字を合わせた「包丁」について調べてみます。
包丁の由来
包丁は漢字なのでやはり、中国からだそうです。
もとは、「庖丁」と書き、同音の漢字「包丁」に書き換えられたそうです。
包丁の由来の説は大きく分けて二つ。
「庖」の文字はもともとは台所(調理室)を示す言葉だったそうです。
また、「丁」は、その形が示すように釘のことを表し、一点に打ち込まれて止る、一点に当たると解釈できます。
丁という漢字は今で言うところの「士」に通じるものであり、一点に打ち込む人とか事に当たる人とか専門職といった意味を示すときに使われます。
つまり、包丁とは「台所の専門家」分かり易い言葉で言うところの
料理人、調理士という意味で解釈できるそうです。
庖丁=料理の専門家=料理人が使う道具=包丁となったとされています。
最初に調べたものは全く無駄でしたね。笑
もう一説
庖丁(ほうてい)という料理人がいたそうです。
でました、人の名前説。
私的にはおもしろいエピソードが出たりするのでこちらのほうが好きです。
庖丁(ほうてい)が魏(ぎ)の恵王の前で1頭の牛をさばく機会がありました。
そのあまりに凄い刀さばきに感動した恵王はコレは神技だと讃えたそうです。
そこから【包丁】という名前がきているという説。
しかしこれも大昔の話。
確証はないそうです。
どちらかといえば「料理の専門家=料理人が使う道具」説のほうが有力なようです。
というのも日本でも平安時代以前は「庖丁」は料理人のこと、また料理をする行為や、料理の腕前のことを指していたという歴史があるからです。
やがて、料理人が使う刃物のことを「庖丁刀」というようになり、室町時代頃になると、「刀」を省いて料理に使う刃物全般の名称として定着したそうな。
そんな資料があるなら、期待を持たせて(私だけ?)人の名前説なんてでっちあげなくてもいいんじゃないかい?
でもそれはそれで夢があっていいのかな。
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