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「見栄(みえ)」 の由来
これが無い人って世の中にいるのでしょうか?
昔、見栄晴さんて芸能人がいましたが、あの人には見栄はなさそう……とか言って、人を見た目で判断してはいけませんよ!
「見栄(みえ)」の由来
「見えを切る」と「見えを張る」、一見同じに思える二つ。
どちらも「見える」という言葉が変化したものですが、「見得を切る」「見栄を張る」というように実は別の漢字を書きます。
実は意味も異なっていて、「見得を切る」の方は歌舞伎に由来するのだそう。
歌舞伎の「見得」とは”歌舞伎俳優の感情、または動作の高揚が頂点に達したとき、一瞬動きを止めて一定の姿勢をとる演”のことであり、ご存知のように、あの睨んだ目が決め手なわけです。
元々は「見得をする」とか「見得を決める」などと言っていたのが、際立つような動作をするという意味の「切る」と結びつくことで、「見得を切る」になったと言います。
その言葉が、江戸後期には一般人の間にも広がり、「自分を誇示するような態度・言動をする」という意味で「見得を切る」が使われるようになったというわけです。
一方、「見栄を張る」の方は歌舞伎とは関係がなく、「見栄」はそのまま「見栄え」のこと。
つまり、「見た感じがよいこと」を示します。
「張る」については「外に対して自分の意志を強く出す」事であり、「見栄を張る」だと(他人によく見られるように)上辺を飾ること、体裁を繕う事となるわけ。
誰にでもあるものですが、あまり張りすぎない方がいい…それが見栄だと思います。
「見栄晴(みえはる)」の由来
そして、最後に見栄の無さそうな見栄晴さんの由来。(また失礼)
本名は藤本正則(ふじもとまさのり)さんで、子役時代はその本名で活動していたらしが…
芸名のきっかけはもちろん、師匠である萩本欽一さんに関係する。
「欽どこ」というバラエティ番組の中で長男が誕生するということになる。
そこでその名前を視聴者に募集、そして決まったのが「見栄晴」という名前だった。
当初の見栄晴は人形だったそうで、その後成長し3歳になった時には子役が演じる。
さらにその後、成長し15歳になった設定の見栄晴役オーディションが開かれ選ばれたのが藤原正則さんだったというわけ。
つまり、彼のキャラがあり見栄晴なのではなく、見栄晴に彼が選ばれたと。
「見栄晴」というのはあくまで番組内での役名であったが、高視聴率番組ということもあって「見栄晴」が定着。
そのまま「見栄晴」を芸名として活動するようになったというわけで、見栄晴さんには見栄がなさそうとか、思っていても言っちゃ駄目ですよ。
それ順番違うから。

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