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「膝小僧(ひざこぞう)」 の由来
よくできてますよね。
上半身の重荷を一手に引き受けて、最高でその数倍のGを受け止める。
硬いのに柔軟で、でもたまに水なんかがたまるトラブルがあります。
今日は、そんな膝に住む小憎らしい小僧について。
考えてみれば不思議な名前。
「膝小僧」 の由来
辞書で調べてみると衣服などからのぞいている膝頭(ひざがしら)を擬人化していった語と書かれているようです。
体的に由来をサーチしてみますと、
一つ 膝のしわが小僧の顔に見えることからという説
一つ 短い着物を着た小僧さんからきているとする説
一つ 膝の骨が、丸くてくりくり坊主の小僧さんにのようだからという説
いづれもそのまま小僧さんのイメージから来ているようです。
ところでこれらの例えを聞いて小僧さんてどんなイメージなんだろうという疑問が湧き出てきた。
ので調べてみると、小僧とは子供のことを蔑んで言う言葉であり、多くの場合は男の子のことを指すが、女の子に使われる場合もあるそうです。
また、大人に対しても蔑みの意味を込めて使われることがあります。
近所の女児が近くに居た男児に「小僧めが!」と罵ってましたがそれが正しい使い方なのかは私には疑問ですが現場は笑えました。
ちなみになぜか私の頭の中でごっちゃだった「こぼんさん」についても調べてみると、(どうにも上の膝小僧の由来をイメージしてみても頭にはこぼんさんが浮かんでしかたがない)小坊さん、つまり子供の坊さんのこととか、末の息子とか言う意味があるようです。
ここまで来るといっそうの事、気になることを徹底的に調査してみると、よく耳にする「ぼん」は、主に関西方面で「男児」をさす言葉だそうで、京都などでは、坊(ぼう・坊主・ぼうや)の訛った言い方とされています。丁寧語これ重要。
そして「ボンボン」となると「上流家庭の子弟(のように見える人)」や「金持ちの家の子供」という意味を持つ場合もあるそうです。
場合もあるそうですという表現が微妙なのですが、そこには同時に「世間知らずな」という暗示を含む場合もあり、
つまりは一種の蔑称の暗部も持ち合わせているそうです。
テレビドラマでのこの役の人が財布を振り回してアホを演じるイメージもきっとこういったところからなのでしょうね。
そんなわけで、関西では「膝小僧」を「ひざぼ~ん」と呼ぶのです。
なんて事実はまったくありません。
「ぼんぼん」話はただの回り道でした。
膝小僧の主張
子供の頃って男の子はいつも膝に勲章と言う名の擦り傷を抱えながら生活しています。
私などは生傷が絶えませんでした。
いつ、どこで怪我するのかさえわからない。
けっこう真剣に悩んだものです。
マーキロは沁みるし絆創膏には瘡蓋ひっつくしで中々治癒しない。
よくよく考えてみたら原因は半ズボンが好きだったからでした。
体操服は冬でも半袖半ズボンで先生に褒められたこともありました。
単純に長ズボンが嫌いだっただけなのですがね。
普通ならうれしい悩みで、人より若干足が長くバランスが悪かったのもその原因の一つだったのかもしれません。
でもそんな元気な少年の膝に住む小僧が顔を隠すのを嫌ったのかも・・今ならそんな風にカッコをつけて鼻の一つも指でこすりながら吸い上げるのでしょう。
いい年してね。
小僧もけっこう毛むくじゃらになっているのにね。
gen - 2017年10月2日, 3:58 PM
昨日日光大猷院へ行き、お坊さんの説明によると破魔矢と膝こぞうの語源は
夜叉門の 烏摩勒伽(うまろきゃ)と言ってましたよ。
http://rinnoji.or.jp/precincts/taiyuin
これホント?
匿名 - 2019年6月27日, 6:19 PM
genさんの補足
日光輪王寺の大猷院のお堂でお坊さんの説明
膝小僧は膝小象の転換していったもの。
膝頭が象の頭に似てるから
げん - 2020年11月22日, 7:13 AM
匿名さんの補足
烏摩勒伽(うまろきゃ)の「膝頭が像の頭に似てるから」ではなく、烏摩勒伽の膝には「象の頭そのものが張り付いている」のです。
げん - 2020年11月22日, 9:45 AM
匿名さんの補足
「膝頭が象の頭に似てるから」ではなく、烏摩勒伽(うまろきゃ)の膝頭には「象の頭そのもの」が張り付いているのです。
匿名 - 2020年11月23日, 12:54 PM
匿名さんの補足
烏摩勒伽(うまろきゃ)の膝頭が象の頭に「似てるから」ではなく、象の頭そのものが張り付いています。