「コント」 の由来
若手の発掘に繋がるようなお笑い番組は最近なくなってきてしまいましたね。
ボキャブラ天国、エンタの神様、レッドカーペットどれも好きでよく見ていました。
しかし、マンネリと時代には勝てずに次々と姿を消していきます。
やはりレギュラーより特番程度のほうが息も長く飽きにくいのかもしれません。
そんな特番でも私のお勧めは「ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア 笑わせたら100万円」です。
レギュラー番組ではありましたが、現在はやはり特番となってしまいました。
それが久しぶりに見たら新鮮で面白く、たっぷり数時間をテレビの前で。ルールは挑戦する芸人が観客席からランダムに選ばれた5人を、1分の持ち時間内に規定ジャンルに従ったネタで3人ないし5人笑わせるというチャレンジ(ステージと呼ばれる)を5回行うというシンプルなもの。すべて成功すれば100万円が貰えます。
その五つのジャンルは一発ギャグ・モノマネ・ショートコント・モノボケ・サイレント。
一発ギャグ、モノマネ、モノボケは瞬間的な笑いを狙いショートコントでは込み上げる笑いが求められ、サイレントでは不足した状況(芸人が得意とする言葉の封印)での笑いが必要となります。
もちろん名だたる芸人達が参加するので三つくらいまではすんなり行きますが、問題は最後。五人全員笑わせるという難題が立ちはだかります。
特に「サイレント」が残るケースが多く、(最後に一番難しい物を残してしまう)あと一歩というところで多くの芸人が涙を飲むわけです。
そんなお笑い好きの私でも時々分からなくなることがあります。
これって本当に「コント」なのだろうか?
漫才や落語、漫談なんてのもある。そんな中でコントの定義ってなんだろう?
更に個性で売る「バナナマン」などは、コントなのに限りなく一発ギャグに近いネタが見受けられるので、イロモネアの中ではジャンルは「ご愛嬌」ってことで話しを進めます。
コントとは
「笑いを目的とする寸劇のこと」ということです。
これだけでは全く定義とはいえませんので、代表例などを交えると、やはり定番は「ザ・ドリフターズ」「ドリフ大爆笑」に始まり「オレたちひょうきん族」に「みなさんのおかげです」「ダウンタウンのごっつええ感じ」そして現代の「めちゃ×2イケてるッ!」や「はねるのトびら」と繋がるわけです。
どれも私も潜ってきた時代なので、調べながら気がつきました。
コントとは!
衣装や化粧が施され、道具やセットなどが予め用意されている形態。
やっとスッキリ!と思いきや、最近はややこしいようでコント漫才というものが存在するそうです。
漫才であるがボケ、ツッコミ共に役になりきりストーリー展開になるコントのような漫才のことで、漫才のネタをコントとして流用する場合もあるらしい。
いくつか名前をあげると、アンタッチャブル、サンドウィッチマン、トータルテンボスにフットボールアワーと旬なコンビが出てきました。
どれもいわれば正統派というより一捻りの私好みのコンビばかりです。
なるほど彼らが新世代?
更に「1人コント漫才」というジャンルもあるそうで、片方は役に入るが相方は役に入らずにツッコミ役に徹したり、または、ツッコミの方が役をするようにボケの人にお願いするのにその人は全く違う役を演じたりするなどが特徴だそうです。
これは私の言う猿まわし形ですね。
別次元にたつ二人の掛け合い。
書いていてもややこしいですが、つまり時代はMIXされ始めているということのようです。
調べながら検証してみてもいまひとつ腑に落ちない点が出てきました。
「ご愛嬌」と贔屓目に見ても、イロモネアでは出てきた衣装そのまんまで小道具も用いずにショートコントをしますが、これはどういうことなのでしょう。
言葉そのままなら短いコントなので衣装やセットが必要となりますが・・
更に調べてみるとショートコントについては、数秒~数十秒程度のかなり短いコントで基本的に道具を用いないのだそうです。
確かに数十秒のために衣装替えは必要ありませんね。
準備も必要なくすぐに演じることができるのが利点と言えなくもない。
道具を利用しないことを逆手にとって現実的に起こりえない状況を演じることも可能となります。
でもそんなルールどうやって決まったのか?イロモネアオリジナル?
この形式を作り上げたのは90年代にドジャーズを参考にしたウッチャンナンチャンだったというのです。
そう、このイロモネアも彼らの番組。つまり専売特許といえますね。納得しました。
コントの由来
コントとは、笑いを目的とする寸劇のことを指します。
短編小説。特に機知に富み、ひねりを利かせた作品。
「conte」という語自体に「寸劇」・「短い劇」という意味があるそうです。
フランス語のconteに由来しています。
つまり日本におけるコントは「笑いを誘う寸劇」となります。
そして更にショートコントは和製外来語となります。
考えてみれば英語のショートにフランス語のコント不思議な言葉ですね。
日本のコントの歴史は軽演劇の役者が戦後ストリップ劇場のショウの幕間に演じた物や、キャバレーなどの営業のために持ちネタを短縮して演じた芝居が広まったものが最初。
考えてみればコント赤信号やコント55号と先駆者があったのです。
ウッチャンナンチャンがコントを生み出したと聞いたことはありましたが、それは大きな間違いでしたね。「ショートコント」の方でした。
最近はM-1(漫才)とかキングオブコントなんてコンテストが開かれています。
「ショートコント」はその真ん中辺りの位置で私は落ち着かせてみます。
お笑い先進国日本なので、そのうちコント漫才グランプリなんてのも開かれる予感。
見ている側は面白ければ何でもいいんだろうけど。
つくなみ - 2018年12月27日, 8:32 AM
ものボケはどこのことばかな