「烏合の衆」 の由来

あなたの住む世界が虚像だとしたらあなたはどうしますか?
国家と言うものがあって国民生活が成り立つはずなのにその国が情報の隠蔽をしていたなら我々は何を信じればいいのでしょうか。
たくさんの省庁があるのにその一つ一つがなれ合いで、自分の畑の管理すら故意に怠っていたのなら我々は税金と言う「彼らに与える」報酬をドブに捨てていると言う事実に気づくことでしょう。
毎日朝起きると当然のようにつけるメディアが統制されていたならそれは行政の監視役と言う役割の一つが勃起不能だと言うことです。
メンインブラックという映画があります。
宇宙人の監視役という主人公の二人は地球防衛のために情報を得るときゴシップ紙を購入し、その現場へと向かうのです。
誰もが真実とは思わないような記事が彼らの貴重な情報源なのです。
つまり公平公正を謳った新聞よりもその新聞に広告費を払って雑誌の広告の見出しをデカデカと載せて購買者を伸ばそうとするローカル紙のほうが真実を語っている。
夢の中の私はそんな世界に足を踏み入れてしまったようです。
そんなことがどうして言えるんだい?と聞かれたなら夢の中の私は「時代は変わってしまったようです。」と答えることでしょう。
我々は個人の力で情報を手に入れる環境を持ってしまったのです。
私がこの文章を書くようなネットという第三のメディアの存在が言論統制などできない世界を作り上げているのです。
北アフリカや中東の暴動と同じように我々は一人ひとりが考える力さえ持てば行動することができるのです。

テレビで骨のある討論番組を見つけました。
国会議員に大学教授、官僚などが旬の社会問題に鋭く切り込む。他の番組には見られないようなお互いの表情や怒号がおそらく見せ場なのでしょう。
中でも司会の女性の突込みが的確で歯に衣着せぬ発言が小気味いいなんて思って視聴率は上がるのでしょう。
聞いて欲しいこと、発言して欲しい核心がどんどん出てくるそんな番組を国民は望んでいるのです。
こりゃすごいと夢の世界をあっちにおいやり見入ってしまいましたが、冷静になって考えてみると何かがおかしいことに気がつきます。
ネットで話題になっているものがすべて網羅されていたんです。
これは正夢なのかでデジャブなのかはたまた夢の夢なのだろうか。
あっちとこっちの世界を行き来する私の頭脳。
話の道筋ははじめからシナリオができているようで、ギャーギャー騒いだ割にはどれもこれも真の核心にはいたらない。
もちろん討論は白熱しているのですが、結論は何一つでていない。
それが私にはだんだん茶番に見えてきて、そうか目の前の光景は「烏合の衆」であったのかと深くため息をつくのでした。

「烏合の衆」の由来

規律や統制もなくただ寄り集まっただけの群集や軍勢のこと。
また、役立たずな人々の集まりのことも言います。
「烏合の衆」の由来は中国の《後漢書》からだそうです。
「烏合」とはカラスの集団のことで、カラスが集まっても鳴いてうるさいだけで統一性に欠けることからその喩えとしてこの言葉が生まれたそうです。
烏合がカラスのことだとは知りませんでした。
確かに漢字は「烏 カラス」でしたね。
「合」が集団となるのでしょう。
しかし、最近の日本のカラスといえば
ゴミを漁ったり、車の往来で食べづらいものを割ったりゴミ収集の日を知っていたりと知能が高いというのがお墨付きであります。
人を小馬鹿にしたような「かぁかぁ」が言葉なのかはもちろん私には分かりませんが相互の情報交換もできるようです。
討論番組にたいして 「烏合の衆」とは自分はなんて失礼なのだろうと書きながら反省していたのですが、それが知恵の発達している「したたかな烏」のことであったと知った今なんて的確な表現だったのだろうと、自分で自分を褒めてあげたい気分であります。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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