「タンクトップ」 の由来
夏の暑い日に、公園のベンチにおじいちゃんと孫娘が座っていた。
「今日はじぃじとお揃いだね。」嬉しそうにおじいちゃんが話しかけた。
これも時代なのか、おじいちゃん(英語ではグランパ)は「じぃじ」が通例らしい。
最近の傾向として民衆はNHKのドラマなどの方言のいいところを取り入れるらしい。
もちろんいいやすい、愛嬌がある、親しみやすいといった基本条件をクリアしてのものだが。
最近はおにいちゃんも「にぃに」らしい。でも「ねぇね」は聞かない。
本土のハードルは低いのか高いのかは沖縄のヒトには理解できないだろう。
話がそれたが、話しかけられた女の子が答えた。
「一緒にしないでよ。じぃじのはタンクトップ。私のはキャミソール!」
小学校に上がる頃から女の子は「おませ」の傾向が見え隠れする。
言葉を間違えると、身内でもピシャットやられるらしい。
私からみれば「おじぃちゃん」だけにどちらかといえば「ランニング」ではなかろうか。
とそちらに目をやりながら考えた。そもそも「ランニング」と「タンクトップ」の違いは?
「ランニング」と「タンクトップ」違いはあるの?
もちろん私はまだ若い部類なので、ランニングとは言いたくない。
ランニングはおそらく駅伝やマラソンのスタイルから来ているのであろう。
でもそれだけでなぜか「じじくさい」雰囲気が出てしまうのが不思議でもある。
だは自分はいつから「タンクトップ」を使い出したのだろうか。
そうだあれはまだ上下関係の厳しかった中学校のとき。
ジャージの腕をまくっただけで先輩に呼び出されていた時代だった。
二年生でまだ上級生はいたが、旅行などの特別な日は特別ルールが適用される。
その日に向けて色々な物を新調するんだけど、その時はヤンキーが主流だったから我ら下っ端もその道の先駆者が求めるものが「かっこいい」と思い込んでいた。
学生シャツは綿のシャツ。
靴はスニーカーから革靴。
今思えば可愛らしいことをやっていたなと笑い話なんだけど、その時は真剣で、置いてけぼりをくらわないように必死だった。
そのアイテムの一つが「タンクトップ」だったんだ。
夏祭りに出かける必須アイテム。
これを着ると「粋がれる」 ぷぷっ。
なんだか笑えてきた。どんだけ田舎なんだろ。
だってじぃちゃんが野良着できているランニングと一緒じゃない。
ただ紫とか蛍光の黄色とかとても今じゃ着れない原色なだけでね。
では二つに違いはあるのかと調べてみたら、ランニングシャツは{running+shirts}で袖なしで襟ぐりの深いシャツ。
運動着や肌着として用いられるもの。
タンクトップは{tank top}でランニングシャツに似た、首と腕とが大きく露出する形の女性用の上着。
ということで、形は同じであるがタンクトップのルーツは「女性用」というのが分かれ目のようである。
また肌着や運動着と区別するため、普段着や出かける時に着るのを「タンクトップ」としているのではないかという意見もある。
テレビ番組での調査では30代が分かれ目で呼び名が変わるようだ。
私も数年で親父の仲間入りだな。
またこの違いは女性のスリップとキャミソールにも見られるんだって。
タンクトップの由来
タンクトップの由来は、そのまんま英語の「tank top」からだそう。
20世紀初頭に競泳用の水着として「タンクスーツ」というのがあったんだって。
その上部(トップ)に似ていたことから、「タンクトップ」と名付けられた。
タンクは水やガスを貯めるものを表す言葉であるのは我々日本人でも理解は易しい。
ガスタンク、ポリタンク・・タンクトップはあれと一緒なのか・・
だから 「タンクスーツ」でいう「タンク」は「プール」であるのかもしれない。
更に日本での歴史を調べたら1970年代に流行したという事実を見つけた。
つまり、ヤンキーの先駆者たちは流行の最先端を取り入れていたんだ!
驚いた。
ヤンキーはオシャレである。見直したぜぃ。
最近のコメント