「お肉」 の由来

実は大好物です。いや大好物でした。
不思議なものですね。
あんなに美味しく食べられていたものが年齢と共にはいらなくなる。
300、400g平気で放り込んでいたのに今はその半分、いやそれ以下でも十分満足。
質より量だろと、当然のようによだれを垂らしていたのが、今では「1000円高くても質のいいものを食べようよ。」などと言い出す始末。
それでも男なら、たまにはむさぼりたいものです。
今日はお肉全般について。
ことの始まりは「サーロイン」ただの英単語だと思っていたのが実は違うらしい。
それを聞きつけて今日は「肉」について調べることに久しぶりに舌なめずりしております。

サーロインの語源
サーロインとは、腰の上部の部位を言うそうです。
肉質は柔らかく、きめが細かいのが特徴。
サーロインは14世紀のフランス語「surlonge シュールロンジュ」から。
「sur」が上部とか上のといった意味で、「longe」ロンジュは腰部という意味。「surlonge シュールロンジュ」が16世紀に英語に入って、「surloyn」となり、現在に伝わる「sirloin」が生まれたそうです。
なんだ、やはり英語そのまんまではないか!と思ったら、語源に面白い話があるそうです。
イギリスのヘンリー8世が夕食にこのステーキを出された時の事。
そのあまりの美味しさに思わず、「この肉にサー〔ナイトの称号〕を与える」と口走ってしまったとか。
〔というかわざと駄洒落を言ってみたとい説もある〕
サーといえば貴公子ベッカムをはじめ、英国の栄誉ある位。
日本では「殿下」とか? でも叙勲よりは上な気がします。
最上級の叙勲あたりなのでしょうかね。
そんな称号を「お肉」に与えてしまったわけです。
といってもこれは俗説の可能性もあるので参考程度。
しかし、私にはお肉への最大限の賛辞であるこの逸話はすごく共感できました。

そしてお肉にまつわる語源のいくつかをご紹介。

ミノの語源
切って広げた形が、肩からかけて着る雨具「蓑 みの」に似ていることから。

ロースの語源
英語「roast ロースト」からだが、日本人には聞きにくい「t」がいつのまにか脱落
して生まれた言葉。
ローストは「肉などを焼くこと」の意味。肉の部位を差す言葉ではない。
なんだか適当ですね。さらに「上ロース」とかもあるからややこしい。

モツの語源
「臓物〔ぞうもつ〕」の略語。料理人や食肉業者の間の隠語が一般に広まった。

最後にヒレ
この当たり前のように使う「ヒレ」にも隠された真実が!
この言葉、実はフランス語では「filet」フィレ、英語では「fillet」フィレ(ット)となる。
つまり、日本人は皆訛っている?
これはちょっと面白かったのでついでに書いてしまいました。
皆さんは御存知でしたか?
フィレやヒレは牛肉に限らないそうです。
あのマクドナルドの「フィレ・オ・フィッシュ」の「フィレ」も同じヒレとなります。
じゃあ「フィレ」って外国ではどんな意味?
答えは「切り身」らしい。よく調べてはいないから確証はありません。
もちろん日本語での「ヒレ」は牛や豚の、背骨の内側の左右にある脂の少ない上等の肉、ヒレ肉、テンダーロインなどを意味することが多いはずです。
そしてもう一つは、魚を三枚におろした片身という意味。

お肉の日本語はどれも「曖昧」な気がしました。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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