「トナカイ」 の由来

「真っ赤なお鼻のトナカイさんは~」と書いている今はまだ夏なのですが・・・
今日はトナカイさんの由来です。
たまたま検索に引っかかったトナカイさんについて読んでいたら、驚くべきことが書いてあったのです。
トナカイは、シカ科の哺乳類で主に北極圏に生息していますよね。
枝状の大きな角を持ち、よく見かけるのはやはりクリスマス。
サンタさんが世界の子供たちにプレゼントを配りに行くそのお手伝いとしてソリを引く姿が印象的というか、それが全てかもしれません。
我々の知る動物の中には日本語と異なる名前を持つ動物がたくさん存在しますが、トナカイもその一つだというのです。
知りませんでした。
英語での呼び名は「カリブー」と言います。
そんな呼び名聞いたこと無いです。
トナカイ(漢字は馴鹿)は日本での呼び名となります。
「馴鹿」は「じゅんろく」と読み「飼いならされた鹿」の意味だそうです。
そしてこの「トナカイ」という呼び名はアイヌ語「tonakkay(トナカッイ)」から由来しているというのです。
口に出して言ってみて下さい。
かなり言いづらいです。
間宮林蔵さんが樺太探検をした話が司馬江漢の「春波楼筆記」の中にあり、そこには「唐太の地に、トナカイと云う獣あり」と記されているそうで、江戸時代には「トナカイ」の呼称か浸透していったようです。

ここで一つ疑問が・・・北海道には今もトナカイはいるのだろうか?
探してみるとありましたありました。
北のほうですが二箇所。

幌延町トナカイ観光牧場
稚内市役所
稚内市動物ふれあいランドゲストハウストナカイ休憩施設

幌延では食すこともできるそうです。
あまり私は気が進みませんが・・・
ここで更に疑問。
これらの種は江戸時代から続くトナカイなのだろうか?

答えはNO。

幌延のトナカイは、岐阜県出身の脱サラした方がフィンランドでトナカイの飼育実習をし、平成元年に北海道で飼育適地を探し、町内の有志と会社を設立して輸入したのが最初なのだそうです。
目的は家畜としてのであり、肉やツノ、革の生産販売のための飼育でありました。
トナカイは順調に増え続け、珍しさもあってニュースや噂を聞きつけ観光に発展していったとの事です。
いるにはいましたが、輸入物であったというのは若干残念ですね。

■簡単なうんちく

トナカイはメスも大きな角を持つシカ科の中では珍しい種なのだそうです。
さすがに大きさは雄のほうが勝っていますが、雄は晩秋に角が落ちて春に再び生え始めるのだそうです。
つまり・・クリスマスのシーズンには角が無い!?
その為ソリを引いているのはメスの可能性が高い!
というちょいと意地悪なウンチク。
すべてが夢の世界なので参考までにしておきましょう。
私としては江戸時代に北海道にトナカイがいたという事実のほうが大きな驚きです。




著者: tossie
居住地域:北関東 年齢:70年代生まれ 趣味:釣り、散策 言葉の由来を調べています。言語学者とか研究家ではありません。 ただの一般人です。記事は仕事の合間に書いてます。 プロフィール詳細 Twitterでフォロー

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