「東京スカイツリー」 の由来
「あれあれあれあれ 何て言ったっけ?あの大きい・・・新しい東京タワーの名前。」
大したものです。
一年前くらいはこんな会話がいたるところで聞かれていたはずなのに(おばちゃんを中心に)、今ではおそらく国民の大半がその名前を把握していることでしよう。
驚くことにまだ開業前なのです。
■東京スカイツリー(とうきょうスカイツリー、Tokyo Sky Tree)
2012年2月に竣工予定、2012年5月22日に開業予定。
場所は、東京都墨田区押上。
そろそろ展望台の前売り券が発売です。
私も日帰りできる程度の距離なので、応募しようと思っております。
ここで忘れてはいけないことに気づきました。
当たり前のことですが、東京スカイツリーは展望台ではなく電波塔(送信所)なのです。
2003年12月にNHKと在京民放キー局5社が600m級の新しい電波塔構想を立ち上げました。
その名も「在京6社新タワー推進プロジェクト」
場所の選定への道は平坦ではなく、今回決定した、墨田区(すみだタワー)の他にも豊島区、台東区(台東ワールドタワー)、さいたま市(さいたまタワー)、千代田区(秋葉原タワー・アキバタワー)、足立区港区(東京タワーの改修)、練馬区(東京ワールドタワー)その他、地方の大都市も候補として上がっていたのだそうです。
東京スカイツリーの建設目的は、超高層ビルの増加に伴い東京タワーからの送信が電波障害を生じるようになったのでそれを低減することにあります。
ただの観覧施設ではないのですよ。笑
■「東京スカイツリー」の由来
仮称は「新東京タワー」で、正式名称は一般公募によって決められました。
寄せられた応募件数は1万8,606件。
その中から有識者10人で構成される新タワー名称検討委員会によって、親しみやすさなどいくつかの候補基準から六つが絞り込まれました。以下
「東京スカイツリー」
「東京EDOタワー」
「ライジングタワー」
「みらいタワー」
「ゆめみやぐら」
「ライジングイーストタワー」
こうみてみるとスカイツリーが一番無難な気がするのは決定してから見ているからでしょうか。
更にこの中から、2008年の春にインターネットを通じて一般投票が行なわれました。
結果、最多得票は「東京スカイツリー」となり決定したとのことです。
しかし、ここにはいくつか裏話があるそうで、公募で最も多く寄せられたのは「大江戸タワー」でありました。
「大江戸タワー」については、タワー建設予定地近くにある和菓子屋(株式会社森八本舗)さんがタワーの名称決定を見越してすでに商標を取得していたそうで、外されることとなりました。
商魂たくましいですね。笑
やっちゃった感がいがめません。
逆にそれで有名になっただろうから宣伝費を考えればプラスでしょうか。
3位の「さくらタワー」についても、以前から高輪プリンスホテルに「さくらタワー」がありすでに商標登録も行っていたために使えなかったとのこと。
仮称である、「新東京タワー」は既存の東京タワーに似ており、東京スカイツリーは東京タワーを管理する日本電波塔社とはまったく関係が無かったため(「東京スカイツリー」は東武鉄道と東武タワースカイツリーの登録商標)、はじめから候補から外されたのだそうです。
親しみやすさはこれが一番だと思いますけど。
一候補地だった時は先ほど書いた通り「すみだタワー」でありましたが、これも外されたそうです。
世界的な名称ですから仕方がありませんね。
これだけ大掛かりで、国民すべての希望となった(特に震災を経て)「東京スカイツリー」。
その大きさ(実物の大きさ動かす経済)も相まってその場所、名称の選定は困難を極めたようです。
三丁目の夕日というヒット映画の続編が最近上映開始となりました。
あの映画の中での東京タワーは戦後の復興のシンボルとして描かれています。
何十年後かの日本で、震災後の復興をテーマにし、「東京スカイツリー」と取り巻く人間模様を交えた映画がいつしか生まれるかもしれません。
復興への道は長くて険しいことでしょう。
ただその映画が笑顔で溢れた前向きなものになることを願っています。
匿名 - 2012年10月23日, 9:18 PM
分かり易かったですわ
匿名 - 2014年6月25日, 11:29 AM
すごく、感動しました。
匿名 - 2016年8月24日, 8:05 AM
素晴らしい。