Archives 2013年10月20日 – 由来メモ

「人参」 の由来

人が参るとかいてニンジン。 この漢字が不思議だと思ったら、どうやらそのことがニンジンのルーツ、由来に関係するようだ。 元来にんじんとは朝鮮にんじんのことを言ったのだそう。 ただ確認しておくと、朝鮮にんじんはウコギ科の多年草だそうで今現在言われているにんじんとはまったく別の植物のことを指す。 その朝鮮にんじんの枝分かれした根の形が人の姿を思わせることから人参の漢字があてられたのだというのだ。 にんじんは「人参」の呉音読みなので、そのことからも朝鮮にんじんが6~7世紀に朝鮮半島経由で日本に入ってきたことを物語っているのだという。 今一般に食べられている野菜のにんじんが日本に入ってきたのはそれから千年も立った16世紀ころらしい。 根のかたちが薬用のにんじんに似ていることから、「芹(せり)にんじん」「菜にんじん」などと呼ばれていたのだそうだ。 おいしくて長持ちすることから全国に広まり、17世紀頃に... »