由来メモ

Archive for the '行事' Category

「卒業式」の由来

「卒業式おめでとう」

親戚の家族が子供連れで家の前を歩いていたので声をかけた。
すると、「卒園式だよ。卒業式ってなに?」って不思議そうな顔して答えた。
保育園や幼稚園てのは卒園式って言うんですよね。
小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校では、卒業式。
大学・大学院においては「卒業証書」ではなく「学位記」を授与することから、「学位記授与式」または「卒業証書・学位記授与式」と呼ばれます。
日本では、学校教育法施行規則によって定められた学校行事であり、欧米でも大学の学位授与の式典はありますが、各学校の修了ごとに祝う式典は日本と韓国でのみ見られる習慣なのだそうです。

でもなぜ「卒業式」なのでしょうね。
この「業」という言葉に堅苦しさというか、違和感を感じてなりません。
業(ごう)とは、仏教の基本的概念である梵: कर्मन् (karman) を意訳したもので、サンスクリットの動詞の「クリ」(kR)の現在分詞である「カルマット」(karmat)より転じカルマンとなった名詞で、「行為」を意味します。
いまいちピンときませんね。

業とは何でしょう?

「業」とは、過去に行為した、成したことの結果という意味もあるそうです。
だから因縁という解釈の仕方もできます。
悪いことをすれば悪い結果になる、良いことをすれば良い結果になる、というのが業の話。
そんな「行為」を「卒(おわる おえる)」する式典で「卒業式」。
それでもなんだか納得できませんね。

■「卒業式」の由来

「卒業式(そつぎょうしき)」は、教育課程を全て修了した事を認定し、そのお祝いをする式典のことであります。
式典で「卒業証書」を授与することから、「卒業証書授与式」と呼ばれ、それが短縮されて「卒業式」と呼ばれるようになったようです。
卒業の他で代用しようと考えたならば、「修了」という用語があります。
しかし、修了は全ての課程において使用される語でありその用途には隔たりがるようです。
日本での歴史は1872年の学制の施行にともない、各等級(学年)ごとに試験修了者に対して卒業証書を授与したことに起源を持つのだそうです。
それが明治10年代ごろになって、現在のような形の儀式として定着しました。
何かから足を洗うことを比喩的に「卒業する」とよく言いますよね。
これはなお、学校を去る意味から転じてできたそうです。
まとめると、「卒業証書授与式」つまり、行いを終えたことを証明する書き物を与え授ける式典。
それが略されて「卒業式」

みんなが当たり前と考えることをなぜこんなに深く掘り下げてしまったのか・・・
こんな自分を卒業したい。

実用BEST 卒業式・式典

螢の光~卒業式の音楽


投稿者 としお カテゴリ 行事 コメントなし

「お歳暮(おせいぼ)」の由来

師走になりました。
毎日毎日、我が家には宅急便や来客があります。
有り難い話ですが、うちではお歳暮という概念がないので(代わりにお年賀)どれもいただく一方。
なんだか申し訳ない気がしてきます。
うちで唯一パソコンの使える私は専らお礼状専門係が言いつけられ毎年、文章こそ一緒ながら季節の写真を添えて切手を貼り付け投函いたします。
上司や親戚・取引先に贈り物を送るというこの風習。
便宜や贈与といったものには当てはまらないのですかね。
確かに一年の終わりにお世話になった人に御礼をするという考えからすれば分からなくも無いですが、私がそう思うのは、貰う相手によっては下心も見て取れるからなんです。
それに不要なものとかも多いし・・会社の名前入りの置物とか・・
だからその由来を調べてみたいと思ったのです。

■「お歳暮」の由来

ずばり結論から
お歳暮は、「お正月にやってくる神様にお供えするお供え物」として始まったのがその起源なのだそうです。
これは大きな勘違いですね。
通常我々が考えていたのは過去なわけです。
お世話になった一年の感謝の気持ちでという過去。
ところが本来の意味合いは未来だったのです。
これからやってくる「福」を呼び込むための神様に対する接待となります。
またそれだけでなく、「お正月に先祖の霊を祭るために、お供え物などをする」という日本古来の風習の意味も有ります。

私も最近知ったのですが、正月にお墓参りをするという風習けっこうあるんですね。
どこでどう変化していったのか?それは今でもよく見られる、嫁いだり分家した人がお正月に本家や親元に供物を持ち寄るならわしあたりからのようです。
確かに手ぶらでは帰れないですからね。
「どうぞこれをご先祖様に、歳神様にあげてください。」といった日本人ならではの「つまらないものですが」文化も関係したことでしょう。

また、お正月の歳神様を迎えてお祝いするために一族が暮れのうちに主家や本家に供物を持って行くならわしもあったのだそうです。
こうしたことが由来となり、「日ごろお世話になっている人」に感謝することが「歳暮まわり」と呼ばれる年中行事となったとのことです。
それが転じて、「お世話になった人に一年の感謝の気持ちを込めて年末に品物を贈ること」またはその贈り物自体を指す言葉として「お歳暮」となったそうです。
もちろんそこには現代のハロウィンやバレンタイン同様に暮れと盆に決済していた商人達の思惑も絡んでいたようです。
昔のお歳暮は、12月31日の大晦日で、鮭やブリといったなまぐさ物や、お餅などが定番だったのだそうです。
そういえばその記憶私の中にもなんとなく残っています。

「鮭一匹もらってどうするんだよ?」

もちろんそれは自分が貰うのではなくお供え物だったわけです。
そのおこぼれを我々は頂戴していたのですね。
物あまりの現代、こんなもの貰ってもしかたがないよといつも暮れには思いますがその風習がどこから来たのか、今一度考え直す必要がありそうですね。

投稿者 としお カテゴリ 行事,行為 コメントなし

「お盆とお彼岸」の由来

日本人はお墓参りが大好きです。
おかしなことに宗教観はなくてもお墓参りは欠かしません。
正月には神社、結婚式は教会、亡くなればお寺の墓地へはいります。
お布施は言われるがまま払い、自分の代で途絶えても永代供養を申し出て旅立ちます。
主にお墓参りを欠かせないのが年に三回。お盆と春と秋のお彼岸です。

今日はこのお墓参りの日、「お盆」と「お彼岸」について調べたいと思います。
どちらもその名前については前から不思議でした。
なんとなく仏教用語である気はしますが、その意味については全く未知・無知であります。
それぞれ、三月・八月・九月。これもなんとなく疑問。
なぜ一月足らずで再びお墓を訪れるのか?
そんな疑問も解決できたら嬉しいです。

今日は同時に二つの言葉を調べることにしましたが、それには訳があります。
どちらも経緯が同じようなのです。
その語源はサンスクリット語(古代インド語)にあり、漢字に訳されて更にその漢字を用いて略語ができあがったということです。

お盆は、サンスクリット語「ウラムバナ」の音写「盂蘭盆(うらぼん)」の略。
ちなみに「ウラムバナ」の意味は手足を縛って逆さまに吊るすということです。
恐ろしや・・汗
「盂蘭盆(うらぼん)」から「盆」と略されるようになったのは、供物などをお盆に盛り、先祖の霊をもてなしたことからだそうです。
当て字のようなものから、うまく風習に引っ掛けたのですね。
平たい「お盆」は無関係ではありませんでした。

お彼岸の方はというと、サンスクリット語「パーラミター」を漢訳して「到彼岸(とうがん)」。
さらにそれが略されました。
煩悩に苦しむ此方の岸「此岸」に対して、修行によって悟りの境地に達したこと意味する彼方の岸が「彼岸」となります。
彼岸は極楽浄土も意味し、西方の遥か彼方にあると信じられてきたそうです。
彼岸の中日、春分・秋分には、太陽が真東から昇り、真西に沈みますよね。
沈む太陽と共に、彼岸を想う。そして自分も何れその場所へ無事に旅立つことを祈る。
それが「彼岸」の始まりだそうです。
なるほど、三月・九月には意味があったのですね。

更に、お盆とお彼岸は別の行事と考えたほうがいいようです。
お彼岸は中国から言葉と共に伝来しましたが、元からあった日本独自の習俗が結び付いて生まれたもののようです。
その証拠に、彼岸の行事はインドにも中国にもない日本独特の行事なのだそう。
ではどんな習俗があったのでしょうか?

それは古来からある太陽信仰が発祥だと言われています。
日に対して掛ける祈願「日の祈願」が「日願」になったとも言われているそうです。
なるほどこれは漢字も納得です。

太陽信仰に西の極楽浄土が結びつき生まれた。
なんとも説得力があります。
西の仏教大国である中国・インド、元からの太陽信仰である天照大神。
お彼岸は神仏習合が生み出した日本独自の風習のようです。
正月には神社、結婚式は教会、亡くなればお寺の墓地へ・・
そんな現代人も後世に新しい行事・習俗をクリエイトするかもしれません。

投稿者 としお カテゴリ 行事 コメントなし

「七夕」の由来

7/7。この7が二つ並ぶことの幸福感。年に一度だけ男女が巡り合えるロマン。
ちょうど梅雨時でその年に一度の日にですらなかなか出会えない神秘性。
「節句」の回でも取り上げた「七夕」が今日のテーマです。
「たなばた」「七夕」漢字の七は理解できますがなぜ「タ」なのか。「たなばた」の言葉自体にも意味はあるのか。
そのあたりを調べてみましょう。

七夕は「しちせき」「たなばた」と読むそうで、日本の他にも台湾、中国、韓国、ベトナムなどでも節供、節日の一つになっているそうです。
元々は中国の行事であったようで、日本へは奈良時代に伝わったそうですよ。
それがそのまま日本に定着したのではなさそうで、日本にも同様の物語「棚機津女(たなばたつめ)」というものがあったそうです。
この「棚機津女」の物語は?というと
棚織津女が機屋(はたや)にこもって、村の災害を取り除いてもらう為、神様の一夜妻になるという話なのだそうです。なんだか鶴の恩返しの匂いがしますね。
その物語をふまえて旧暦の七月十五日は神が天下ると言われ、川、海、池などほとりに棚の構えのある機(棚織=たなばた)を用意して、村の中から選ばれた穢れを知らない乙女(棚織津女の役)が神聖な織物を織って捧げていたそうです。

この二つの国の物語、中国の「牽牛星(けんぎゅうせい)」と「織女星(しょくじょ)」、日本の「棚機津女」が交じり合って「たなばた」が生まれたそうです。
七夕も昔は「棚機(たなばた)」や「棚幡」といった漢字を用いていたようです。
「棚幡」については、そもそも七夕はお盆行事の一環でもあったそう。
精霊棚とその幡を安置するのが7日の夕方であったことから7日の夕で「七夕」と書いて「たなばた」と発音するようになったともいうそうです。
そういえば八丈島へ旅行に行った友人の話を思い出しました。
お墓に不思議なものを見かけたんだって。写真参考。37b3bc3585ceb2a19a9038b33c455fc6.jpg
ちなみに仙台の七夕にはお盆行事の雰囲気はないようです。
http://www.sendaitanabata.com/tokutyou/index.html

投稿者 としお カテゴリ 行事 コメントなし

「お祭り」の由来

夏といえば!
花火に海そして・・祭り!
「おまつり」といえばわっしょい♪わっしょいと威勢よく、掛け声合わせてお御輿を担ぐのが定番ですね。
そんな今日は「お祭り」用語を調べていきたいと思います。

最初に「お祭り」
祭りは、「祭る」の連用形が名詞化したものだそうです。
神仏に物を奉げたり、差し上げることで「奉る(まつる)」と同源と考えられるそうです。
奉げる ささげる と 奉る まつる がキーワードのようですね。
でも私は「祭り」は待つことからって聞いた気がしますが、、
ネットの専門用語での「祭り」も最終的には、神の「降臨」を待つわけです。
そんな意味で「祭り」使い方うまい!って気が個人的にはします。
騒ぎ=祭り→降臨
調べてみると他にもありました。
まつらう説。 「まつらう」という古語の名詞形。
神のそばにいて奉仕するという意味。
「まつりあう」
同じ祖神(そしん 神様として祭る祖先のこと)を同胞が「まつりあう」という説。

話が難しくなってきたので・・関連語に移ります。

的屋(てきや)
縁日などで品物を売る業者さんのこと。
当たれば利益が出ることを、的に矢が当たることにかけて。未詳。

みこし
「輿(こし)」に敬語「御(み)」を添えた言葉。
神様がのっているものは神輿、のっていないものは御輿らしいです。
輿とは人を乗せ人力で持ち上げて運ぶ乗り物のこと。
昔は身分の高い人の交通手段としても使われていました。
儀式的な場においても多く用いられた。
結婚することを女性の方からみて「輿入れ」「入輿」などと呼んだり、現代でも身分の高い男性やお金持ちの男性のところに嫁入りすることを「玉の輿」と呼ぶことからも伺い知れますね。
葬儀の際に棺を乗せて担ぐための葬具も輿というそうです。

山車(だし)
神様を招き寄せるための「出し物」という説のほか、
神様の降りる「依り代」として小さな山を作っていたものが発展して移動可能な車となった説。
他にも屋台の鉾につけた竹籠の編み残し部分をたれ下げ、出していたその部分を「だし」といったことなどからのようです。

ただ騒ぐだけでなく、言葉の由来を踏まえれば、より祭が楽しめるかもしれませんね。

投稿者 としお カテゴリ 行事 コメントなし