「お屠蘇(おとそ)」 の由来
「お屠蘇(おとそ)」 の由来についてまとめたエッセイです。由来だけ手っ取り早く知りたい人は下のほうまで飛ばして読んでね。
聞いたことはあったし、それがどんなものかもだいたいわかって・・・いた気がしていただけみたい。
師走のラジオから聞こえてきたのは、「おとそ」の作り方。
「おとそ」って正月に飲む酒全を意味すると思っていたんだけど、どうやらそう単純なものではないらしい。
早速ググってみたら、坂本龍馬の奥さんの名前しかでてこない・・・
どうやら私のうる覚えでは「おとせ」とインプットされていた。
それでは出てこないし、「知っている」とか「分かっている」もただの思い込みだと判明。
お屠蘇(おとそ)とは屠蘇(とそ)とも言い、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む縁起物の酒のこと、またそういった風習のことを言う。
こういった習慣は中国では唐の時代に始まったそうで、日本に入ってきたのは平安時代ころ。
数種の薬草を組み合わせた屠蘇散(とそさん)を赤酒・日本酒・みりんなどに浸して作るとのこと。
そうそうラジオでもそんなようなことを言っていました。
更に知らないことは続いて、元日の朝に年少の者から年長の者といった順に小・中・大の三種の盃を用いて飲むのだとか。
年功序列が逆なのが不思議。
そして、そうすることで「一人これを呑めば一家病無く、一家これを呑めば一里病無し」と信じられてきた。
■「お屠蘇(おとそ)」の由来
お屠蘇(おとそ)と言えば、普通のお酒のことを指すと考えるのが一般的。
私も先ほどからのべてるようにそう思っていた。
しかし、その成分がこの名前に関係していたのだ。
屠蘇とは先ほども出てきた「屠蘇散(とそさん)」と呼ばれる数種の薬草を組み合わせたものからきている。
その薬草とは、山椒(さんしょう)、陳皮(ちんぴ)、桔梗(ききょう)、桂皮(けいひ)、防風(ぼうふう)。
これらを混ぜた、いわゆる漢方のようなものが屠蘇散。
これを酒に漬け込み薬酒としていただくのがお屠蘇というわけ。
まぁしかし難しい漢字を書くものだと思っていましたが、それが薬と聞けば一同納得。
でも「おとそ」と聞けば、その酒を飲むという嬉しさからか、なんとなく緩く平仮名を想像したりするのは私だけであろうか?
しかし、そこには意味があるわけで更に薬を飲むわけだから説得力もある。
現代人の寝正月とは訳が違うというわけだ。
たまには古来からの風習にのっとった正月もわるくないよね。
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