「ガテン系」 の由来
同じ男性から見ても憧れってあるんです。
汗、ニッカポッカ、作業服、タオル、ヘルメット、いわゆるガテン系ってやつです。
この「ガテン系」って言葉は、リクルート出版が発行していた、現業系・技能系職種専門の求人情報誌就職情報誌「ガテン」からきた言葉なのだそう。
1991年創刊で、土木・建築・ドライバー・調理師・メカニック等、いわゆるブルーカラーに特化した求人情報の提供を行っていた雑誌です。
発行部数は4万2000部ありましたが、2009年に休刊となっています。
こういったタイプの求人誌では他にそれほど類がなく、かつガテンが最もメジャーであった事、また表紙に採用されていた画像のインパクトの強さなどから、「ガテンといえば肉体労働者」といった形で社会に浸透していったようです。
高度経済成長期であった当時、「3K」と言われた肉体労働は人材不足に嘆いていました。
そいった中で、職場環境の改善や高給優遇といった雇用側の企業努力も後押しして創刊から数年後にはガテン系の職種にも人が集まるようになったといいます。
あまりよくない言葉だと思うのですが、先ほども出たブルーカラーというものがあります。
このブルーカラーは主に外国における職種分けの意味で用いられており、「Blue-collar 」と書き青い襟のことを言います。
色彩を意味する”color”ではないのですが、対義語であるビジネスマンのホワイトカラーと比べると我々日本人からしたら、クリーンとダーティといったイメージやブルーの持つ、憂鬱やネガティブといった感覚で安易にはかりがちではないでしょうか。
外国では更に黒人と白人といった差別意識もついてまわります。
これでは労働者は、例えその道に適正があり、好んでいたとしてもあえてその道に自ら入ることを拒み、人は集まりません。
誰しも人より上、クリーンなイメージの仕事に就きたいと思うのは当然のことです。
そういった中で「ガテン系」という言葉は強い、がんばる、やってるぜ!といった元気なイメージを従事者がポジティブに捉えて浸透していったのかもしれませんね。
最初にこの言葉を聞いたときに想像した由来は、江戸っ子の職人に見られたような言葉遣い「がってんだ」別表記:合点だでありました。
納得がいった、承知した、といった意味の表現で、なんとなく粋に感じます。
他にも
「てやんで~」 何を言ってやがるんだいを縮めた言葉です。
「べらんめ~」 便乱坊・可坊→箆棒=べらぼうの事。
といった言葉も存在しますね。
いずれも、寡黙で言葉数は少ないけど曲がったことが大嫌いといった職人気質ってものを感じる言葉で、筋が通っている=かっこいいといったイメージを彷彿とさせます。
付き合っちゃ面倒くさくて取っ付き辛くて・・・
それでもそんな男に憧れる気持ちって男には必ずどこかにあるんですよね。
詳しく調べてみると、やはり「ガテン」は「合点」からきているということが分かりました。
「大変で面倒で汚れる仕事だけどお願いできるかな?」
「がってんだ~」
なんて二つ返事で文句も言わずに黙々と仕事する。
私はそんな男性が日本に増えて欲しいと切に願います。
女性の意識も変わって欲しいものですね。
収入の安定? 高給が条件? 汚れ仕事はやめて欲しい?
白襟の皆さん。
貴方は自分の仕事が誇れますか?
貴方の今の生活を守る為に誰かの生活を脅かしていませんか?
誰かを知らず知らずに傷つけていませんか?
貴方の受け取ったお金は社会に貢献して得たものですか?
汚いお金できれいな生活を買っていませんか?
あなたは今の仕事を子供に見せることが出来ますか?
数字だけ動かして誰かを傷つけていませんか?
自分に嘘をついていませんか?
日本がそんな国になってやしませんか?
気持ちいい汗 かいてますか?
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