「面倒(めんどう)」 の由来
面倒くさい、面倒を見る、面倒をかける、面倒を起こす。
私などは毎日お世話になっている言葉です。
口にださなくても皆さん心の中では呪文やまじないのように唱えていることはありませんか?
意味は
1、解決が容易でなかったり手間がかかったり、わずらわしいこと。
2、世話。
3、体裁が悪いこと、見苦しいこと。
最近私の面倒くさいストーリーを一つ。
お役所に事務手続きに行った時のこと。
窓口にいたオジサンは私の必要とした事務の知識がゼロ。
本来の担当職員は接客中。
「お待ちください。」だけではバツが悪かったのか、あっちに電話、こっちに電話。
結局先には一歩も進まない(無駄に証明証のコピーだけとった)まま20分待たされる。
そして接客を終えた職員が私に発した言葉は一言、
「書類が足りません。」
翌日、書類をそろえ気持ち新たに向うと今度は
「病院の判子が一つ足りません。」
15キロ先の病院へ判子一つ貰いに行くと事務職員が一言
「申し訳ありませんでした。」さらに15キロ車を走らせて役所へ。
役所が出してきた書類に書き込みようやく手続き完了。
・・すると翌日職員が自宅までやってきて、
「ご記入いただいた書類の宛名をこちらで間違えまして、」
まぁ一言でなんて表せませんが、「面倒くさい」:お役所仕事:のお話でした。
同意語には厄介がありますが、それぞれに置き換えはできないそうです。
これは「厄 やく」の字が入っているので「介入する」と併せて一本!理解できます。
文章語的な言い方としては、「煩雑 はんざつ」があげられます。
意味は、こみいっていてわずらわしいこと。
雑踏が煩わしいと。
では面倒は? 「ツラが倒れる」?調べてみましょう。
面倒の語源
語源には二つほどあるそうです。
1、「ほめる」「感心する」などの意味を表す動詞「めでる」からとする説。
2、地方の幼児が人から物を貰ったときに両手を差し出して言う、「めったい」「めってい」「めんたい」などという、感謝の言葉からとする説。
めでる?を調べてみました。
「愛でる」
意味は美しさを味わい感動する。
いつくしみ、愛する。かわいがる。感心する。ほめる。
漢字の「愛」が入ればなんとなく意味が想像はできますが、我々は使いませんね。
「めったい」は静岡の方言のようです。
確かに子供が両手でありがとうをする仕草に添えてと書かれております。
以下二つは略。
しかし、どちらも感謝の言葉であり、「面倒」には程遠い感じがします。
ではなぜ今のように変化したのか?
それは、感謝を述べるときの「恥ずかしい」とか「決まりが悪い」とか「見苦しい」といった複雑な感情だけが強調されたのではないかとされているそうです。
これは日本人独特の「奥ゆかしさ」的な「面倒くさい感情」なのでしょうか。
素直に喜びましょうよ。
でも確かに「いただいたらいずれは返すもの」と言った「当たり前」ともいえる慣習や礼儀が日本にはありますよね。
「半返し」とか「全返し」とか、気持ちを込めて送った側からすれば逆にそれが「煩わしい」かもしれません。
「面倒」は「お付き合い」から生まれた言葉なのかもしれません。
草食男子がよく言いますね。
「女性と付き合うのは大変だし面倒くさい。」
化粧に髪型、洋服のセンス褒めて褒めてほめちぎって、少しでも何かを与えてくれればこれ以上にない感謝の言葉を述べる。
面倒の由来は遠回りですが、的を得ているのかもしれません。
羽旨魔歩流 - 2013年4月27日, 9:59 PM
勉強机で、面(顔)を書物にくっ付ける様子が前屈(かが)みで
傍(はた)から見て、上半身だけ倒れてる様に見えるから
「面倒」と言う漢字を使うのだと私は思っていました。
勉強机で書物を一生懸命に読んで勉強する事は、地味で、大変な事です。
面倒臭いとは、地味で大変そうだと言う意味だと思います。
空条 たろう - 2015年4月5日, 6:35 AM
「面倒」の語源を調べていたらこのページに行き着きました
それなりに謎が解けたような感じです