「ガリ」 の由来
自分の適当ぶりに嫌気がさすことがあります。
「あぁ、あの~焼きそばについてる・・」
「ああ、ああ、ガリね。」
普段は受けながす友人から、違うだろ!とすばやい突込みを受けました。
「紅しょうが」
まぁ名前は知っててわざとボケてみたところもあるのですが、材料も同じわけだし、加工法が違うだけで名前が変わるってのは納得がいかない。
どっちでもいいだろう!と少し大きな声で言いたい気分もあり・・・
しかし、なぜあんなに生姜に「紅」をさすのでしょうね。
きっとあの茶色い焼きそばの中で(焼きそばと限らずですが)紅一点って言葉の通り、アクセントなのでしょう。
それに赤は気持ちを高ぶらせますからね。食欲も増進されます。
でも最近では着色料なんて言葉を気にする人も多いから、避けたいと思う人も多いのではないでしょうか。
■「ガリ」の由来
一方、「ガリ」の由来を調べてみると同様に深い意味はないようです。
それは、噛んだときの音が「ガリガリ」という歯ごたえの音だから。
大きな生姜をがりがりと噛んで食したことから、生姜そのものをそう呼ぶようになり、後に、甘酢に漬けた生姜の呼び名となったとのこと。
なんとも簡単な理由ですね。
ガリには魚の生臭みを取ったりする口直しの役目のほかに、殺菌作用の役目もあるのだそうです。そうか!カツオと一緒なのか。
生だと傷んでいたときが怖いですしね。
更に食欲増進や冷えた体を温めるという効能もあるということでまさに寿司にピッタリといえますね。
寿司屋のガリって私は今までそれほど必要性を感じていませんでした。
最初からのっているものにかんしては、そういえば残っていたっけ、くらいで存在を忘れていて最後に無理やり食べたりといった始末。
回転寿司などではとり放題でもフタを開けることもありません。
ところが、そこにおじいちゃんが加わると状況が一変します。
おじいちゃんは、まず最初にガリをてんこ盛りにして皿にのせて、テーブルの真ん中に置くのです。
それもとり易いようにと必ず二皿。
私はそれが、なんとも貧乏ったらしくて好きではありませんでした。
(なんだかそれでお腹を一杯にしようとしているみたいだし)
単純におじいちゃんは、ガリが好きだったのです。
もちろん自分でも食べるは食べるは。
口に放り込む放り込む。
でも今日勉強したら、それには意味があったのだと気づかされました。
私はお茶や味噌汁が必ず欲しくなるのですが、それは体が冷えたり、口直しが欲しくなるからなのでしょう。
昔からの仕来りには決して意味がないということはないはずです。
あの脇役があっての名俳優寿司が成り立つというわけですね。
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