「シークヮーサー」 の由来
「シークヮーサー」 の由来についてまとめたエッセイです。由来だけ手っ取り早く知りたい人は下のほうまで飛ばして読んでね。
聞いたことの無い飲み物を見つけると必ず手を出してしまう。
特に南国ではトロピカルジュースなどそういった商品が多いので私は旅行先のスーパーやコンビ二で飽きることが無い。
次々に手にとってはカゴに放り込む。
好き嫌いも無いからとりあえず買っては味見をしてを繰りかえすのだが特にはまって何度も買いに行くなんてこともないのでただの好奇心なのだろう。
大概残さず飲むのだが、サイパンの椰子の実ジュースの加工品だけはどうにも不味かった。
穴を開けてもらっての100%のものを直接飲む体験をした直後だったせいか、スーパーのそれは味が薄すぎて途中まで飲んで気持ちが悪くなった。
あれだけは二度買おうとは思わない。
先日訪れたスーパーで、よくよく考えてみると私はジュースの味ばかりでその果物がどんなものかなどそれほど気に留めていなかったことに気付かされた。
それはシークヮーサーだった。
こんなに小さいとは思わなかった。
こんなに緑色だとは思わなかった。
ついでに名前はシークアーサーだと思っていた。
■シークヮーサーの名前の由来
シークヮーサーは和名だとヒラミレモン(平実檸檬)と言います。
ミカン科の常緑低木、柑橘類。言われてみるとビジュアルはその通り。
名前については、沖縄方言で「シー」は「酸」(あるいは「酢」)を意味し、「クヮーサー」は「食わせるもの」(あるいは「加える」)を表すのだそうでそこからきているのだそうです。
つまり「シークヮーサー」という名称は「酸を食わせるもの」となります。
ダジャレのような方言からきていたのです!
「加える」についてはこの柑橘類の沖縄での使用方法が関係しておりこれは、芭蕉布を織り上げた際に、そのままでは固いのでシークヮーサーの果汁で洗浄し、柔らかくしたことに由来するのだそう。
そんな半ダジャレの「シークヮーサー」ですが、私の勘違いの一つがあながち私だけのものでないことが判明しました。
シークヮーサーという名称は表記揺れが激しいため、食品メーカーや店舗でバラつきがあると言います。
例えば シィークアーサー シィークアーシャー シイークァーサー シークワーサーといったように、出だしこそ「シ」で始まりますが、「イ」であり「ィ」であり「ア」に「ァ」に「ワ」に「ヮ」そして「サ」に「シャ」と組み合わせによっては数十ですむかどうかといった選択肢が存在するようです。
更に、もう少しだけ、お勉強をしておくと「シークヮーサー」は琉球諸島及び台湾に自生し高さは5mほど。
花は4月に白い花がつき、7月頃から実がなりだします。
皮が緑色の時期に青切りで収穫します。そのままにしておけば熟すにつれ徐々に黄色く色づいていくのだそうです。味はとても酸味が多く糖分は少ないようです。
ガン抑制などの効能がメディアで取り上げられ、注目を浴びましたが現在はブーム終焉もあり価格が下落しているとのこと。
私は有機農法のお店で見かけたのでそれなりの価格でしたが本当はもっと高かったのかもしれません。
もちろんこれからも買う機会はないでしょう。
最近関東でもパッションフルーツやみかんの栽培が盛んになってきています。
温暖化のせいか、適正産地が移っているようです。
そのうち「シークヮーサー」も近所で栽培され始めるかもしれません。
そのときには自分でジュースを作ってみたいものですね。
名前は「シィークヮーシャー」でどうでしょう。
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